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法人のお客さま総合 > ICT Business Online > データから見るICT > クライアントPC管理の実際 1.情報漏えいへの対策が重要な課題
2010年11月10日公開

持ち出したノートPCの盗難、あるいはウイルス感染による流出など……、企業の情報漏えいに関する事件が後を絶ちません。また、ソフトウェアの不正利用によるライセンス違反も大きな問題として取り上げられるようになりました。こうしたことから、近年重視されているのがクライアントPCを管理するためのソリューションです。実際、それぞれの企業はどのようにクライアントPCを管理しているのでしょうか。調査会社によるリサーチ結果を見ながら、ユーザー企業のクライアントPC管理の実情を見ていきましょう。
企業におけるセキュリティ対策で、昨今重視され始めているのがクライアントPCの適切な管理です。従来、個々のPCの運用は従業員に委ねられるケースが珍しくありませんでした。しかし顧客情報をはじめとする機密データの漏えいが多発し、さらにその原因がクライアントPCの不適切な運用に起因するケースが多かったことから、多くの企業においてクライアントPC管理が重要な課題となっています。
クライアントPC管理に多くの企業が問題意識を持っていることは調査結果からも明らかです。「2010年版 中堅・中小企業におけるクライアントPC環境の実態と展望レポート(ノークリサーチ)」によると、ICT関連において今後新規投資を行う項目として、クライアントPC管理は年商50億〜100億円の企業で8.5%、300億円以上500億円未満の企業で7%と比較的高い割合を示しています。特に50億〜100億円規模の企業においては、10.5%のセキュリティ管理に次いで2番目に高い数値となっており、クライアントPC管理へのニーズが強いことが分かります。また、この調査はセキュリティ関連の投資だけでなく、基幹系アプリケーションなども含まれるICT全般についての問いであることを考えると、企業規模を問わず注目されていると言えるでしょう。(表 1)
続けて、業種別に今後投資を予定しているセキュリティ関連項目について見てみましょう。こちらでは、「クライアントPCのマルウェア感染による情報漏えい防止」や「社員の故意による情報漏えいの防止」、さらには「社外に持ち出したノートPCやUSBメモリからの情報漏えいの防止」など、業種に関わらず情報漏えいに関する項目が軒並み高い数値を示しています。(表 2)
ひとたび情報漏えいが発生すると、ブランド価値の失墜、あるいは金銭的な補償など、企業は大きな損失を被ることになります。特にブランドイメージの毀損は、その後のビジネスを大きく左右する可能性があり、決して見過ごすことのできるものではありません。このように考えると、規模、あるいは業種に関係なく多くの企業が情報漏えいに敏感になるのは当然と言えるのではないでしょうか。