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書類作りの超速ワザ[エクセル編]
第6回 Excelで作ろう!現金出納帳編(その2)

2006年02月06日再掲載
 多くの方が、Excelの基本的な使い方をマスターしていると思います。しかしExcelには、ちょっとコツをつかめば、より便利に使えるテクニックがいくつもあります。ここでは、その「ちょっとしたテクニック」を、実際の雛型を作る感覚でご紹介していきましょう。
 前回に引き続き、簡単な現金出納帳の作成をサンプルにして、Excelの便利ワザを解説していきましょう。
複数のシートに同じ表を作成する
 前回の解説では、はじめに作成したシートをコピーしました。しかし、表をはじめから作成するなら、コピーするよりも、同じシートを同時に作成することで、より手間を省くことができます。
 ここで紹介する例では、Sheet1に表を作るだけで、ほかのシートに同じ表が同時に作成されて1年分の現金出納帳が完成します。
 では、12枚のシートが必要になりますので、まずは12枚の新しいシートを作成します。
シートのタブを右クリックし、表示されたメニューから「挿入」を選択します。次に、「挿入」画面が表示されるので、「ワークシート」を選択し、[OK]をクリックすると、シートが増えました。
 シートは今のところ何も入力されていない状態ですので、名前や場所は気にしなくてかまわないでしょう。気になる場合は、タブをドラッグして移動してください(前回のカコミを参照してください)。
 シートの数が揃ったら、すべてのシートに同じ表を作成していきます。この場合、「作業グループ」を指定します。
一番上のシートのタブをクリックしたら、「Ctrl」キーを押しながら、そのほかのシートをクリックしていきます。すると選択されたシートのタブの色は白くなっていき、シートの上のタイトルバーに「[作業グループ]」と表示されます。
 作業グループが設定されたら、シートに表を作成していきます。
一番上のシート(Sheet1)に表を作成していきます。同時に、ほかのシートにも同じ表が作成されます。
他のシートを表示してみると、きちんと表が作成されています。※ここではSheet6を表示してみました。
 これで、一番上のシートに表を作成すると同時に、すべての表に同じものが作成されました。表の作成が終わったら、「Shift」キーを押しながら一番上のシートのタブをクリックするか、ほかのシートのタブをクリックし、作業グループを解除します。
 あとは各シートで月名やシートの名称を変更すれば、1年分の現金出納帳が完成します。
もうワンポイントテクニック
 シートが増えると、シートのタブが全部表示されないこともあります。こういう場合は、シートのタブの左端に表示されたボタンをクリックして、シートのタブをスクロールして表示することができます。また、このボタンを右クリックすると、シートの一覧が表示されるので、そこからシートを直接選択して表示することもできます。
別のシートの値を参照する
 ここで例に挙げている現金出納帳は、12カ月連続したものなので、毎月1日目には前月からの繰越し残高を入力します。
 このとき、前月の結果から残高の数値をコピーすれば残高を参照することは可能ですが、もし、それに何らかの訂正があって前月の入金または出金を変更した場合があると、前月の最終残高が変化してしまいますから、またデータをコピーして変更する必要があります。
 こういう手間を避けるため、別のシートの数値を参照するようにしておき、数値が変化しても自動的に反映されるように設定しておきましょう。
 ここでは、現金出納帳の4月から5月への繰越し残高を自動的に反映させる設定を例にします。
5月のシートを選択し、繰越し残高のセル(F5)をクリックし、「=」(イコール)を入力します。4月のシートを選択し、4月の最終残高が表示されるセル(F57)をクリックし、「Enter」キーを押します。表示が5月のシートに戻り、セルに参照された数値が表示されます。
 先ほどの繰越し残高のセル(F5)をクリックして確認すると、セルの数式バーには「='4月'!F57」と表示されています。これは「4月というシートのセルF57を参照している」という意味です。

 あとは各シートで前月の最終残高を参照するように指定していけばOKです。これで、もし前月の入金・出金に変更があっても、すべての月のシートで変更が反映されるようになりました。

 ここまでで解説したテクニックを使えば、この簡易出納帳のシートに、1年間の入出金と残高を集計するシートを作成して加えることもできます。
 ところで、この作り方はここではあえて割愛します。というのも、解説したテクニック小ワザを駆使して、ぜひ読者の皆さんそれぞれで挑戦していただきたいと思うからです。
 Excelには多くの機能があります。
 すべての機能を使う必要は、実はあまりないのですが、反復して使う基本的な機能それぞれにいくつもの操作方法があります。その中から自分で操作しやすいものを選択して駆使することで、思いがけなく簡単な操作が可能になることがあるのです。
 もちろん、ここで紹介した以外のテクニックもまだまだたくさん隠れています。皆さんも、Excelをどんどん使って、そのようなテクニックを見つけてください!

 今回でこの連載は終了です。6回にわたりご愛読いただきありがとうございました。
二瓶 朗 (にへい あきら)
・デジタル系ライター/エディター
大学卒業後、株式会社アスキーに入社。月刊アスキー誌の編集担当などを経てフリーランスに。インターネット、パソコン、携帯電話などを中心にデジタル系の記事に携わる。雑誌、書籍、ネットなど媒体を問わず活動中。