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世の中、ブロードバンド時代に突入だという。政府も、ADSLレベルの高速回線が日本じゅうに普及するのは、あと2、3年だと、意気込んでいる。
では、ブロードバンドがふつうに使えるようになれば、どんな変化や楽しみがやってくるのか。ぼくもそこのところが漠としていたが、日立のブロードバンド対応「ネットで百科」と携帯電話用「電話で百科」を体験して、なんだか途方もなくおもしろい世の中になりそうな気配を実地に味わえた。
ブロードバンド対応のネット百科は、いわば百科事典がさまざまな情報を別々のデータベースから掻き集めてくる「入口(ポータル)」の役目を果たす。たとえば北朝鮮のことを知ろうとしてネット百科にアクセスすると、地図情報や新聞記事などにつながるのは当たり前だが、動植物の図鑑や動画、明治時代からあるニュース映像のようなイメージもの、さらに国立の図書館から書物情報も引っぱってこれるのだ。
一挙両得の時代到来
そう、ブロードバンド時代には、本を新聞とテレビと映画と地図がほぼ同時にながめられるようになる。しかも、仕事と遊びとがいっぺんにできるようになるのだ。ネット百科で「鮎」を引いたとすると、魚のアユ、鮎と名のつく地名、アユについての博物知識に加えて、アユの釣れる川、アユの料理法、アユの出てくる映画や小説、といったことを勝手に調べてくれるようになる。これをぜひ自動車に、カーナビ代わりに取りつけられたら、すごいことになるだろう。
と思ったら、携帯電話用のネット百科がその夢を半分先取りしてしまった。カーナビに付いたGPS機能を携帯電話に搭載し、いまいる地点の緯度経度から、地域の名、歴史、名所旧跡、ショッピングや観光ルートなどの情報を調べだせるのだ。しばらくは百科付き携帯電話をたずさえて日本じゅうを走りまわり、一足早いブロードバンド時代の到来を楽しむしかないだろう。
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