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SOHOで成功する秘訣が満載!
SOHO事始め 第3回 「法人」と「個人」の選び方
2003年07月22日
「会社を潰してしまう社長」の共通点
 会社に勤めていた時は、自分の所得に対する税金の計算も納税もすべて会社がやってくれていたので、税金のことをあまり意識しなくてもすみました。しかし、SOHOを開業するとなると、自分で所得額を税務署に申告して納税しなければいけません。ですから、いくら売り上げているのか、いくら経費がかかっているのかを常に意識しなくてはいけないのです。
 また商売人としても、ただ独立して勝手気ままに稼いでいる、ではいけません。いくら利益が出ているのか、毎月きちんと把握して次への対策を立てる必要があります。

 このように、税務上の点からも、また経営という点からも、帳簿をきちんとつけることを強くおすすめします。なんと言っても、会社を潰してしまう社長の一番の共通点は、「帳簿が読めない」ということなのです。ですから、皆さんがSOHOで成功するためには、絶対と言っていいほど、きちんと帳簿をつけて読めるようにしなければいけません。

これだけの帳簿類はつけていこう
 ところで、一口に帳簿と言っても、その種類はいろいろあります。

 まだ取引が少ない場合なら、「現金出納帳」で十分です。これは事業用の現金を預金口座から引き出した時、その現金から経費など支出した金額を記録するものです。
 ここで大切なのは、その現金を引き出す預金口座です。個人の生活費を管理する口座以外に、事業用の預金口座としてもう一つ別の普通預金を開設しておきましょう。これが生活費の口座と同じだと、公私混同となり、帳簿をつける時に何がなんだかわからなくなってしまいます。さらに、常に手元の現金の残高と帳簿の残高が一致しているように注意しましょう。

 また、領収書はとても大切なものです。使い古したノートでもいいので、月別日付順に貼っていくように習慣づけましょう。振込みの控えや宅配便の送り状なども、貼るなりファイルに綴じるなどして、一目でわかるようにしておくとよいでしょう。やがて取引が多くなってきたら、売上金後日入金の記録をつける「売掛帳」や代金後日払いの記録をつける「買掛帳」も必要になってきます。また、購入価格が10万円以上のパソコンなど、減価償却をしなければいけない資産を記録する「固定資産台帳」などもいるでしょう。

 こうなってくると、もう手作業で仕訳伝票を起票していては追いつきません。そんな場合の強い味方が、パソコンの会計ソフトです。このソフトを使うと、一度数字を入力すればすべての帳簿に自動転記してくれます。もちろん、税務申告に必要な決算書も、今どれくらい利益が出ているかを確認できる試算表も出力できます。会計ソフトは安いものでは2万円台からありますから、最初から使って慣れていくこともおすすめです。

 帳簿をきちんとつけること、そして今どれだけ儲かっているかを正確に把握することはSOHOであっても基本です。難しいと逃げずに、チャレンジしてみてはいかがでしょう。

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二条 彪 (にじょう たけし)
・アルファルファーコンサルティング代表
・中小企業診断士、産業カウンセラー

・主な実績
16年にわたる婦人服専門店チェーンの経営およびアパレルメーカーの起業経験をベースに、小売流通業・製造業全般にわたる幅広いコンサルティング活動・執筆活動を展開中。主な著書に『社長の勘違い25の落とし穴』(論争社)、『二代目経営の掟』(ダイヤモンド社)など。

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