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SOHO人紹介第30回 蓄積したノウハウを活かした「システムのレスキュー隊」
板場明雄さん。システムコンサルタント。システムの歴史を歩んできたノウハウを活かし、仲間と「中流工程」を担う共同オフィスを設立。個人事務所としてSHTC企画も立ち上げている。
板場明雄さん
2005年12月05日

システムは激変、人生も変転

本体は箸箱。有りものを上手く利用し、低コスト・低価格を狙うのが明場くん流。
写真01

写真02

 1970年代からずっとソフトウェアの世界を歩み続けてきました。文書変換システムを中心にオペレーションからシステムの移行や開発まで、様々な仕事に携わってきたのです。ご存じのように70年代から現在まで、コンピュータはハードもシステム環境も様々な変遷を重ね、劇的といっていい程に変化しています。その意味では日本のコンピュータ史をリアルに体験している一人といえそうです(笑)。そんな私の目から見ても、激変の起爆剤はやはりインターネット。企業と人、人と人をダイレクトに結ぶパワーには95年頃から注目していました。「ホームページをつくろう」と早々に決めたのも、この当時の思いがずっと残っていたためです。

 もともと独立志向の強い人間ではなかった私が起業に踏み切ったのは、ある種、偶然といえるかもしれません。中堅のシステム会社で中央省庁向けの仕事をしているとき体調を崩し休職。元気にはなりましたが休職が長期にわたっため引責退職、あとの仲間は大手企業を早期退職制度と起業支援制度などを活用し、10年来の仲間たちとS社を立ち上げたのです。メンバー6人は、それぞれ得意分野をもつプロ集団、私自身は技術担当取締役として就任することになりました。ソフト・ハードの両方をサポートできる技術があるし、それぞれ技術の人脈もある。さあ、これからという矢先に、経理担当者の不祥事で倒産を余儀なくされてしまったのです。

「中流工程」の強みを活かし、2度目の再出発

 倒産のショックは大きかったですが、めげていては何も始まりません。背伸びをせず・できることをやろうと、メンバー4人が再結集、S社はいま共同オフィスのような形で動いています。それぞれが自分の請け負った仕事をやりギャランティはプール。各人が自己申告した給料を受け取るという形態、もちろんお互いに助け合って一つの仕事に共同で取り組むこともあります。同じ分野の仕事ができるSOHO人同士の自由で緩やかな連帯ですから精神的にもラクで快適、無理のない自分たちに合った形だと思います。

走りながら充電できる自転車用のライトも開発。
写真02

 私たちの強みは、システム開発の「中流工程」をキチンとフォローできることです。「中流工程」とは、システム開発の上流にあたる基本設計と下流工程の詳細設計、プログラミングの間をつなぐ工程のこと。具体的にはシステム開発の目的と基本設計の意図に合わせて、言語は何が良いか・データベースはどれにするのか…などを検証しつつ決めていく仕事です。全くゼロからのシステム構築ならこうした工程は不要ですが、既存のソフトやハード、データなどの資産を新システムで利用する場合、それらが作られた当時の技術を知らなければスムーズな移行も活用もできません。実際、システム環境があまりに大きく変化したため、若い世代の技術者が以前の技術を知らない、ドキュメントも残っていないという状況が今ここで起こっているのです。ここに私たちの出番がある。私たちの役割は、システム開発のレスキュー部隊といえるかもしれませんね(笑)

個人事務所では趣味も楽しむ

 S社として某自治体の図書館相互利用システムに関わる傍ら、私個人の事務所として立ち上げたのがSHTC企画で、いわばS社の板場分室です。ここでのもう一つの仕事が、携帯電話用の補助アンテナの開発です。「2階ではOKなんだけど、1階では電波状態が悪くて」という友人の悩みに応えてのもの。今のところはまあ、ビジネスというよりは自分の趣味を活かした楽しみといった方が正解ですね。

 念願だったホームページを開いたのはPRもありますが、自分を鼓舞する狙いも。昨年から今年はじめは中越地震で故郷に帰省したため、あまり活動できなかったので、これからが本番。もちろん、ホームページもさらに充実させる計画。熟年世代のノウハウとパワーでがんばるつもりです。

板場さんのある一日
タイムテーブル
5:00
起床。近所の公園でウォーキング
7:00
朝食後、メールチェック
10:00
S社の仲間と打合せ
14:00
開発中の携帯電話用アンテナを検証。アイデアを練る
20:00
再びウォーキング(約1時間半)
23:00
就寝
SOHOスタート費用
自宅で開業、機材は以前から持っていたので開設費用は特になし。
サイト名
SHTC企画
SHTC企画
ハードもソフトもOKの「便利屋」をアピール、自作の製品も紹介している。トップページの背景は故郷の山並み。
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