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SOHO人紹介第16回 子供の成長を見守りながらSOHOをしています
高木芳裕さん。木のおもちゃの専門店「遊木」代表。子供と過ごす時間を大切にするためにSOHOで独立。自宅を店舗として開放するなど、さまざまな取組みを図っている。
高木芳裕さん
2004年06月21日

子供の誕生をきっかけにSOHOに

 SOHOを始めた一番のきっかけは、子供が生まれたことです。当時、コンピュータ関連の会社に勤めていましたが、仕事が忙しくて、寝るために4時間だけ家に帰ってくるという毎日でした。休日出勤も当たり前、ほとんど仕事オンリーの生活でした。しかし子供が生まれて考え方が一変しました。子供って見ているだけでかわいいですよね。この子とできるだけ一緒にいて、成長を見守りたい。それが自分にとって何よりも大切なことだと気づいたんです。

自宅の一室をショップ用に開放。遠方から訪ねてくるファンも多い
自宅の一室をショップ用に開放。遠方から訪ねてくるファンも多い

  実は私はコンピュータ関連の仕事をする前、3年ほどおもちゃの企画開発をしていました。自分の子供が生まれ、どんなおもちゃを与えようかといろいろと考えていたら、昔おもちゃを開発していたときの楽しかった記憶が蘇ってきました。これも、SOHOを始めたきっかけのひとつです。それから夢中でおもちゃを調べたり、子供と一緒におもちゃで遊んだりしました。そんな中で、木のおもちゃの素晴らしさに出会ったのです。
 木のおもちゃは、使えば使うほど味が出てきます。素材的にも、壊れても直すことができるし、質感や触感に暖かみがあって、優しい。0歳から5歳くらいまでの子供には、こうした優しい木のおもちゃがぴったりだと思います。
 思い立ったらすぐに行動する方なので、木のおもちゃ屋さんをやろうと決めたら、すぐに会社を辞めました(笑)。不安はなかったといえば嘘になりますが、良い物は必ず売れるという確信がありましたし、何よりもどうしても子供と少しでも一緒に過ごしたいという思いが強かったので、思い切っておもちゃ屋さんを始めました。
 最初は、仕入れなどもまったくわかりませんでしたが、取りあえず、年に数回あるおもちゃショーやギフトショーに行っては、直接メーカーや輸入代理店の方と話して商談を進めました。開店当時に集めた木のおもちゃは63種類。まずは、自分の子供に実際に遊ばせてみたり、友人の子供が家に来たときに遊んでもらったりして、安全性や反応を確かめました。

「人間くさいインターネット通販」を心がけています

以前コンピュータ関係の仕事をしていたので、PCの操作はお手のもの
以前コンピュータ関係の仕事をしていたので、PCの操作はお手のもの

 ホームページは、視覚的にわかりやすいことを第一に考えて作りました。インターネット通販は、どうしても無機的になりやすいので、できるだけ人間くささを出すように心がけています。自動販売機のようには、したくないですからね。
 例えば、必ず24時間以内にメールのお返事をしています。すぐに答えられない問い合わせでも、まずはメールを出して状況をお伝えします。メールを出しているのにいつまでたっても返事が来ないということほど、不愉快なことはありませんからね。でも、このことを厳守しているために、旅行にもまったく出かけられないんですよ(笑)。
 それから贈り物の場合、どのおもちゃの組み合わせを、どうやってラッピングして送ったかということを写真に撮って、贈り主がホームページ上で見ることができるようにしています。これは、他のお客さまの参考にもなります。実際の店舗であれば、自分で実際に見て選んで、目の前で包装してもらう訳ですが、通販の場合はそうはいかない。そこでこうした工夫をして、贈った方も贈られた方も楽しんでもらえたら、と思っています。

本気でやれば、案外何とかなる

子供にやさしい木のおもちゃ。今、レンジが人気とのこと
子供にやさしい木のおもちゃ。今、レンジが人気とのこと

 サラリーマンから個人事業主になって、3年目。最初はわからないことだらけでした。トラブルもたくさんありましたが、私が第一に考えるのは、お客さまの気持ちです。言い訳など考えずに、とにかくお客さまの立場に立って、どうしたら納得していただけるかを素早く判断して行動すること。
 一度送ったおもちゃに傷がついていたことがありました。きちんと確認して緩衝材も入れて送ったのですが、傷がついているという。どんな理由があるにせよ、受け取ったおもちゃに傷がついていたわけです。その日のうちに同じおもちゃをお送りしたところ、そのお客さまは、怒るどころかかえって信頼してくれて、お得意様になってくれました。
 辛いこともいろいろとあります。でもそれを辛いと思わずに楽しんで、本気で目の前の仕事にぶつかっていけば、案外何とかなるものだということもよくわかりました。何事も経験しないとわかりませんからね。
 現在、扱っている木のおもちゃは500点を超えました。世の中には、まだまだ私の知らない素晴らしい木のおもちゃがあるはずです。それを掘り出して紹介していけたらいいなあと思っています。

高木さんの一日
タイムテーブル
7:00
起床、食事、子供を保育園へ送る
9:00
メールチェック、伝票整理
12:00
食事
13:00
発送業務
18:00
宅急便最終集荷
20:00
メールチェック
SOHOスタート費用
開店資金 30万円
おもちゃ63点の仕入れ
サイト名
木のおもちゃの専門店
遊木
使うほどに味わいが出てくる木のおもちゃ。質感や触感の暖かみが、優しくお子様を育みます。
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