ホームページを見ること以外に、インターネット上のサービスで欠かせないものといえば「電子メール」です。電子メールは、その名の通り手紙をデータに変換して、インターネット経由で目的の相手に届けるサービスです。「Eメール」とか、単に「メール」と呼ばれることもあります。
メールが相手に届く仕組みは以下の図の通りです。
A(メールアドレス:aaa@AAA.ne.jp)さんがメールを作成し、Bさん(メールアドレス:bbb@BBB.ne.jp)へ送信するとしましょう。メールアドレスは「@」より前が名前、後ろが住所を示していると考えてください。
まず、Aさんが契約しているISP(インターネットサービスプロバイダ)のメールサーバにメールが送られます (1)。企業に所属している場合は、その企業が独自に運営しているメールサーバということもあります。メールサーバは「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ」と「POP3(Post Office Protocol Version 3)サーバ」で構成されています。SMTPはメールを送る機能、POP3はメールを受信する機能を持っています。
Aさんのメールは、SMTPサーバによって「〈BBB.ne.jp〉というISPを利用している〈bbb〉という名前の人へ届けるメールだ」という荷札を付けられ、インターネットへと送られます (2)。
メールは、荷札を参考にインターネットを経由してBさんの利用するISP(BBB.ne.jp)へと運ばれ、そのSMTPサーバへ到着します (3)。
SMTPサーバの中には、そのサーバを利用している人の「メールボックス」が用意されています。メールボックスは、送られてきたメールをいったんサーバの中に保存しておく入れ物です。Aさんのメールは、Bさんの利用しているメールボックスへ保存されます (4)。こうしてメールはBさんのサーバへ到着しましたが、まだBさんはそれに気づきません。
そこでBさんは、自分のコンピュータから、「そろそろメールが来ているかな?」とメールサーバへ問い合わせを行います (5)。このときにアクセスするのはPOP3サーバです。POP3サーバは問い合わせがあると、メールボックスにメールがあるかチェックし、ある場合は取り出します (6)。そしてそのメールをBさんのコンピュータへ送信します (7)。
これでようやくBさんへメールが到着しました。BさんからAさんへメールを送る場合は、この逆のルートをたどってメールが送られます。
メールは、「メーラー」と呼ばれるメールソフトを通じてやりとりされます。POP3サーバへの問い合わせを定期的に行って、自動的にメールを受信してくれる機能が備わっているメーラーもあり、気軽にメールをやりとりしている方も多いことでしょう。しかし最近、このメールを通じてセキュリティが脅かされることが多くなっているのです。