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これならわかる!ネットワークとセキュリティ対策第4回 メールとセキュリティ
2004年03月29日
メールが届く仕組み
 ホームページを見ること以外に、インターネット上のサービスで欠かせないものといえば「電子メール」です。電子メールは、その名の通り手紙をデータに変換して、インターネット経由で目的の相手に届けるサービスです。「Eメール」とか、単に「メール」と呼ばれることもあります。
 メールが相手に届く仕組みは以下の図の通りです。
メールは、送信時にはSMTPサーバを通ってインターネットへ出て、送信先のPOP3サーバに届きます。
メールは、送信時にはSMTPサーバを通ってインターネットへ出て、送信先のPOP3サーバに届きます。

 A(メールアドレス:aaa@AAA.ne.jp)さんがメールを作成し、Bさん(メールアドレス:bbb@BBB.ne.jp)へ送信するとしましょう。メールアドレスは「@」より前が名前、後ろが住所を示していると考えてください。

 まず、Aさんが契約しているISP(インターネットサービスプロバイダ)のメールサーバにメールが送られます (1)。企業に所属している場合は、その企業が独自に運営しているメールサーバということもあります。メールサーバは「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ」と「POP3(Post Office Protocol Version 3)サーバ」で構成されています。SMTPはメールを送る機能、POP3はメールを受信する機能を持っています。
 Aさんのメールは、SMTPサーバによって「〈BBB.ne.jp〉というISPを利用している〈bbb〉という名前の人へ届けるメールだ」という荷札を付けられ、インターネットへと送られます (2)

 メールは、荷札を参考にインターネットを経由してBさんの利用するISP(BBB.ne.jp)へと運ばれ、そのSMTPサーバへ到着します (3)
 SMTPサーバの中には、そのサーバを利用している人の「メールボックス」が用意されています。メールボックスは、送られてきたメールをいったんサーバの中に保存しておく入れ物です。Aさんのメールは、Bさんの利用しているメールボックスへ保存されます (4)。こうしてメールはBさんのサーバへ到着しましたが、まだBさんはそれに気づきません。

 そこでBさんは、自分のコンピュータから、「そろそろメールが来ているかな?」とメールサーバへ問い合わせを行います (5)。このときにアクセスするのはPOP3サーバです。POP3サーバは問い合わせがあると、メールボックスにメールがあるかチェックし、ある場合は取り出します (6)。そしてそのメールをBさんのコンピュータへ送信します (7)
 これでようやくBさんへメールが到着しました。BさんからAさんへメールを送る場合は、この逆のルートをたどってメールが送られます。

 メールは、「メーラー」と呼ばれるメールソフトを通じてやりとりされます。POP3サーバへの問い合わせを定期的に行って、自動的にメールを受信してくれる機能が備わっているメーラーもあり、気軽にメールをやりとりしている方も多いことでしょう。しかし最近、このメールを通じてセキュリティが脅かされることが多くなっているのです。

メールに潜む脅威と対策

 電子メールは、手紙の本文と一緒にファイルを付けて送ることができます。このファイルを「添付ファイル」と呼びます。ビジネス文書や画像ファイルなど、本文とは別扱いで送りたいものがある時に便利です。しかし、この添付ファイルが悪用され「コンピュータウイルス」が添付されて送られてくることがあるのです。そのような場合、基本的には、そのウイルス添付ファイルを開かなければ感染することはありません。

 しかし、「HTMLメール」形式で送られてくるメールには注意が必要です。HTMLとは前回解説したようにホームページを作る際の書式で、これを使って装飾したメールを送れるのがHTMLメールの特徴です。最近のメーラーの多くはHTMLに対応していて、見栄えのよい楽しいメールが送れるようになっています。しかし、これを悪用して、メールを開いたとたんにウイルスに感染してしまうように仕組む人もいるのです。
 さらに、WordやExcelなどのビジネス文書に潜むウイルスもありますから、それらの添付ファイルにも注意しなければなりません。

メールによるウイルスに感染しないためには
 コンピュータウイルスの感染経路の9割がメールという統計があります(2003年 IPA/ISEC発表資料)。メールによるコンピュータウイルスに感染しないためには、以下のことを心がけましょう。
[1]
心当たりのない相手から送られてきたメールの添付ファイルは開かない
[2]
最近のウイルスメールは、送り主を偽ることもあるので、知り合いからのメールでも「怪しい!」と思ったら問い合わせてから開く
[3]
できればHTMLメールの受信は避ける(メーラーの設定で変更できます)
 これだけで、ウイルスメールの脅威がだいぶ抑えられるでしょう。
 最近のコンピュータウイルスの特徴とその対策については、第6回「最新セキュリティ対策」で詳しく解説します。次回は、LANとセキュリティについて解説しましょう。
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