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これならわかる!ネットワークとセキュリティ対策第2回 インターネットの仕組み
2004年03月01日
インターネットはなぜ通信できる?
 インターネットは、下の図のように、複数のネットワークやコンピュータが網の目のようにつながっているネットワークです。私たちの使っているパソコンは、ISP(インターネットサービスプロバイダ。単に「プロバイダ」と呼ばれることもあります)に接続することでインターネットにつながることができます。そのISPが、ほかのISPと接続して、またそのISPがほかのISPと接続して……と、まるでバケツリレーのようにデータを運んでいくことで、遠く離れたコンピュータどうしがデータをやりとりできるのです。

 運ばれていくデータは、ひとかたまりの荷物のようにまとめられています。これを「パケット」と呼びます。パケットには「ヘッダ」という荷札のようなものが付けられていて、この荷札にはどこのコンピュータにデータを運ぶかが書いてあります。ISPはこの荷札の情報を調べて、目的のコンピュータに正しくデータを運びます。これを「ルーティング」と呼びます。ルーティングが行われるからこそ、私たちはコンピュータが無数につながれたインターネットを、混乱なく利用できるのです。

インターネット通信の概要図
私たちの使うパソコンとISPは、ADSLや光ファイバー、電話回線などでつながっています。ISPどうしは、専用の回線を使ってつながっていることが多いです。
インターネットの定番サービス
 私たちが利用できる基本的なサービスとして「WWW」「電子メール」があります。どちらも、「サーバ」と呼ばれる特別な機能を持つコンピュータを通じてデータをやりとりして利用できます。私たちがインターネットを利用する場合、このサーバはISPが提供してくれることが多いです(もちろん会社や個人でサーバを構築・運用することもできます)。それぞれの仕組みについては、次回以降でもう少し詳しく解説しますので、ここではごく簡単に説明しましょう。
■ WWW(World Wide Web)
 私たちが「ホームページを見る」というときにはこのサービスを利用しています。ホームページは「HTML(Hyper Text Markup Language)」という専用の言語で書かれた文書で、インターネットに接続された「WWWサーバ」に保存されています。私たちはインターネットを通じて、そのWWWサーバにアクセスすることでホームページを見ているのです。
■ 電子メール
 インターネットを通じて、郵便局を使って手紙やハガキを送ったり受け取ったりするのと同じようなことができるサービスです。「イーメール(Eメール)」や単に「メール」と呼ぶこともあります。電子メールは、手紙を相手に送るための「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ」と、相手から受け取るための「POP(Post Office Protocol)」サーバを利用しています。最近は携帯電話でも電子メールを利用できます。
 このほかにも、ほかのコンピュータからデータを受け取ったり(「ダウンロード」といいます)、ほかのコンピュータにデータを渡したり(「アップロード」といいます)するための「FTP」というサービスや、「動画配信」、電話ができる「インターネット電話」といったサービスがあります。
インターネットのセキュリティ
 前回もお話ししましたが、インターネットはセキュリティがあまり高くないネットワークです。いったいどのような脅威があるのでしょうか。

 まず、起こりうるのが「侵入」です。悪意のあるユーザー「クラッカー」が、インターネットを通じて、ほかのコンピュータに不正に入り込むので、「不正アクセス」とも呼ばれます。不正アクセスによって、コンピュータに保存した顧客の情報や機密文書などが不正に持ち出されてしまう「漏洩」や、その文書を勝手に書き換えられる「改ざん」といったことが起こります。ひどい場合には、コンピュータを勝手に「停止」されてしまうこともあります。

 不正アクセスを防ぐ基本ワザは、コンピュータにパスワードを設定し、そのパスワードが他人にわからないようにすることです。クラッカーは、パスワードを盗んだり、解析したりすることで不正アクセスを行うからです。パソコンに設定するパスワードを複雑なものにしたり、定期的に変更したりすることも効果的です。これだけで、だいぶセキュリティがアップします。

 ところが、いくらパスワードを厳重にしても、私たちが何気なく利用するWWWや電子メールといったインターネットのサービスを悪用して、私たちが気づかないうちに不正アクセスが行われることがあります。いわば私たち自身がクラッカーの手助けをしているようなものです。そのようなことが起きないためには、どのような対策を行えばよいのでしょうか? 次回に、WWWの仕組みとセキュリティについて解説していきましょう。

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