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ヒモなしがトレンド!? 無線技術を知ろう
第5回 ワイヤレスUSBでUSB機器がそのまま無線化

2006年01月10日

2006年内にワイヤレスUSBが登場?

 ここまで紹介してきたように、ワイヤレス技術(無線技術)は無線LANを初めとして、さまざまな分野で活用が進んでいます。こうしたワイヤレス技術を有線環境と同様にまで使い勝手を高め、誰もが便利に使えるようにするための新たな技術についても次々と登場が予定されています。最終回では新技術の中でも注目度の高い二つについてご紹介します。

 近々登場が予定されているワイヤレス技術のトピックとして、「ワイヤレスUSB」が挙げられます。USBとはプリンタやスキャナ、ハードディスクなどの周辺機器と、パソコンを接続することができる規格の一つです。現在発売されているパソコンのほとんどがUSB規格に対応しているので、周辺機器をつないでいる人も多いでしょう。

 ワイヤレスUSBは、USB端子(差込口)を搭載したパソコンの周辺機器にワイヤレスUSB対応アダプタ等を接続することにより、有線でつないでいた周辺機器をワイヤレス化しようというものです。スペースの都合でパソコンのそばに設置しにくかったプリンタといった大型機器もケーブルの長さを気にせずに設置することが可能となります。

 プリンタを初めとする一部の周辺機器には、無線LANでワイヤレスに利用可能にするための専用のアダプタなどがすでに発売されていますが、ワイヤレスUSBを選択するメリットはいくつかあります。一つはホストと呼ばれるアクセスポイントに接続できる機器の数が128個と非常に多い点です。また、無線LANに比べ機器の設定が簡単になる予定です。このほかのメリットとしては、無線LAN用アダプタは周辺機器に合わせて専用のアダプタが必要であるのに対して、ワイヤレスUSBでは1種類のアダプタで従来のUSB周辺機器に対応できる点があります。周辺機器を交換した場合でもアダプタを買い換える必要はありません。しかし、発売当初はアダプタの単価が無線LANより高くなりそうだと言われています。

 ワイヤレスUSBの通信距離は3mで現在の有線式USBの高速規格である「USB 2.0」とほぼ同じ速度を実現する予定です。また距離は最大で10m程度まで届きますが、速度は3mの場合に比べて約4分の1程度まで遅くなります。無線LANのような、1階から2階へといった遠距離通信には不向きです。

 このワイヤレスUSBの登場時期ですが、国内ではワイヤレスUSBに利用されているUWBと呼ばれる電波方式の利用認可が降りていません。現在、認可の調整が行われており、早くても2006年4月以降になりそうだと言われています。

無線LANもパワーアップ

 無線LANについても新しい規格の登場により、高速化が予定されています。新しい規格の無線LANは「IEEE802.11n」と呼ばれています。現在利用されているIEEE802.11a/gでは、規格上最大54Mbpsという速度を実現していますが、距離や障害物などの条件により実際の速度は規格上の数字の半分程度しか出ていません。

 IEEE802.11nでは、こうした速度を改善することが目標となっています。変更点としては、これまで1本だったアンテナを4本に増やし、データの転送を並列で行うことで高速化を実現します。アンテナ等が増えると消費電力が増えるといった問題が出てきますが、IEEE802.11nでは、1回のデータを送る時間を短くして小刻みに効率よく転送することで、解決する予定となっています。登場当初の速度は100Mbps、将来的には600Mbpsまで高速化される予定で、体感速度でもこの数字に近い速度が実現可能と言われています。こちらはまだ規格の詳細が固まっていないため、国内の登場時期ははっきりしていません。海外メーカーでは2006年中の製品化を目指しているそうです。

 今回紹介した以外にも新しいワイヤレス技術はいろいろな分野で研究されています。技術の進歩によりこれまで以上に便利な環境が構築されるのは間違いありません。
今回のポイント
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ワイヤレスUSBでより便利に
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無線LANも高速化が進む

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