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ヒモなしがトレンド!? 無線技術を知ろう
第2回 ネットワークの自由度を高める無線LAN

2005年10月31日

LANで機器をつなぐととっても便利

無線LANによる情報の共有
 現在、ワイヤレス技術の代表格として知られているのが無線LANです。無線LANについて説明する前に、まずLANについて説明しておきましょう。LANとはLocal Area Networkの略で、屋内のような限定された場所で、複数のパソコンで情報を共有することができる技術のことです。

 例えば、1台のパソコンのハードディスク内にテレビ番組を録画した動画ファイルがあったとします。別の部屋にあるほかのパソコンでこの動画を視聴するためには、動画ファイルを記録型DVDメディアに書き込んだり、外付けハードディスクにコピーや移し替えをしてから、視聴したいパソコンまで持って行き、再生する必要があります。

 このようにファイルをいちいち記録型DVDメディアに書き込んだり、ハードディスクに持っていくのは、記録型DVDのメディア代や手間の面でも効率が悪いことが分かります。一方、LANを利用すれば、離れた場所にあるパソコン同士のハードディスクの情報を共有できるため、別のパソコンにある動画をそのまま別のパソコンで見たり利用したりできます。インターネットの接続に利用するモデムとの接続にもLANの技術が使われています。モデムとパソコンでインターネットという情報を共有することで、パソコンはインターネットに接続することができるのです。

無線で手軽になったLAN
 LANで共有できるのはハードディスク内の情報だけではありません。プリンタのようなハードウェアについても複数のパソコンから共有することができます。このほかLANに対応したスキャナやネットワークストレージと呼ばれるLAN対応ハードディスクなども登場しています。また、ハードディスクレコーダーや液晶テレビの電子番組表の更新や、ゲーム機同士をインターネットに接続して対戦するネットワークゲームでもLANが利用されています。

 このようにLANは便利なものですが、無線LANが登場する以前は、パソコン同士の接続にはケーブルが必要でした。1階と2階のパソコンで情報を共有したい場合には、ケーブルを通すための家屋の工事が必要であるなど、個人で利用するには敷居が高い面があったのです。工事が不要で配線の自由度の高い無線LANが登場し、またLANに対応した機器を無線LAN化できるアダプタなどの登場により、個人でも気軽にLANのメリットを享受できるようになってきました。

無線LANは主に三つの規格に分かれている

 一口に無線LANといっても、接続速度や電波帯域の違いにより、「IEEE802.11a」「IEEE802.11b」「IEEE802.11g」という主に三つの規格に分かれています。もっとも普及しているのがIEEE802.11bという規格です。IEEE802.11bは3種類の規格の中では、伝送速度が最大11Mbpsと遅いものの、アダプタなどの対応機器が安価で、電波の届く範囲が広く離れた場所でも接続できることが特徴です。数GBという大きなファイルを転送するのには不向きですが、インターネットに接続してホームページを閲覧するのには十分な速度となっています。屋外で利用できる無線LANサービス「ホットスポット」などでも採用されています。

 IEEE802.11bの上位規格として登場したのがIEEE802.11gです。伝送速度が54Mbpsと高速なうえ、IEEE802.11bと同様に電波の届く範囲が広いのが特徴です。最新の無線LAN機器のほとんどがこのIEEE802.11gに対応しており、普及率が高まってきています。ただし、IEEE802.11gが使用する電波帯域の2.4GHz帯はIEEE802.11bやBluetooth(第一回参照)、そして電子レンジなど多くの機器に使われているため、混信やノイズの影響を受けやすいという欠点があります。こうした機器が多くある環境では速度が著しく落ちやすくなります。

 最後のIEEE802.11aはIEEE802.11gと同様に、伝送速度が54Mbpsと高速なのが特徴です。IEEE802.11gとの違いは、距離による速度の差と電波帯域の違いによる制約があることです。IEEE802.11aは電波帯域に5.15~5.25GHz帯を利用しています。この帯域は混信が少ないので通信がとぎれにくいのが特徴です。機器同士の距離が近い場合は、IEEE802.11gに比べると最大伝送速度に近いスピードを出すことができます。一方、電波の届く範囲が狭いこと、壁のような障害物があると通信が遮断されるという欠点もあります。また対応機器のコストが高いことから、オフィスなどの開かれた環境に向いています。
IEEE802.11b/g/a比較表
 次回は無線LANを屋外で利用するためのホットスポットサービスなどについて解説します。
今回のポイント
check1
LANがあれば複数のパソコンで情報を共有できる
check2
LANを使った情報機器が増加して便利に
check3
無線LANには速度などの違いにより三つの規格がある

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