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知っ得IT! IP電話の巻第2回 IP電話はなぜ通話料が安い?
2004年03月08日
どこが違う?一般電話とIP電話
 前回は、「通話料が安い」「日本中どこに行っても番号が変わらない」など、IP電話のメリットについていくつかお話しました。得なのはわかるけれど、なんでそんなことができるのか、不思議に思われた方も多いと思います。
 そこで今回は、一般電話と同じように話せるのになんでIP電話は通話料が安いのか、ご説明しましょう。その前に、一般電話とIP電話の大きな違いをまとめておきます。
[1]
一般電話でやりとりしているのは、空気の振動である音声を電気信号に置き換えたものである。
[2]
一方、IP電話でやりとりしているのは、電気信号ではなく音声データである。

 この違いが、料金の差になって現われるのです。ではまず、一般電話の仕組みを簡単にお話しましょう。

 一般電話は、話をしている時に発生する“音声=空気の振動”を受話器が受け、それを電気信号の強弱に置き換えます。
 その電気信号は一般の電話回線を通り、地域の電話局に設置されているいくつかの交換機を経て、市外の電話回線に出ます(市外通話の場合)。そして相手先の地域の電話局まで送られ、そこに置かれている交換機を経て相手の電話に届きます。
 そして、相手の電話機が電気信号を再び空気の振動に戻し、人間が聞き取れるようにしているのです。

 この場合、電気信号は常に電話回線を通っているのですが、電話の通話料とは、実はこの「電話回線の使用料」のことです。ですから、この使用料は電話をかけた距離に応じて変わります。たとえば、市内通話のように使用する電話回線の距離が短い場合には、電話回線の使用料金=通話料は安くてすみますが、長距離電話の場合は、長い距離に渡って電話回線を使用することになるので通話料は高くなるのです。

電話回線を通らないIP電話
 次に、IP電話の仕組みについて簡単にお話しましょう。
 先に書いたように、IP電話は電気信号ではなく音声データのやりとりで通話を可能にしています。そしてこの音声データは、電話回線ではなくインターネット網を流通できるというところがポイントです。つまり、会話で生じた“音声=空気の振動”は音声データに置き換えられたあと、料金のかからないインターネット網へと進めるのです。ここで、下の図をごらんください。
IP電話だと、、、
一般の電話だと、、、

 これはIP電話がつながる仕組みを簡単に図にしたものですが、電話の相手もIP電話であれば電話回線を利用することなく、インターネット網のみで音声データを届けられることがおわかりになると思います。
 また、相手先が一般電話の場合であっても、音声データは相手の近隣の電話局に置かれているIP電話の設備に入るまでは、無料の公衆網であるインターネット網を通っていけます。
 そして、電話局で電気信号に変換されたあと、一般の電話回線を使って相手先の電話まで届けられることになるのですが、それでも利用する電話回線は電話局から相手先の電話までというわずかな距離です。

 すなわち、IP電話の料金が安いのは「一般電話回線を利用しないか、あるいは利用しても非常に短い距離だから」なのです。IP電話同士の場合はもちろん、IP電話と一般電話の場合であっても、実質的な電話回線の使用料は相手先での市内通話分だけです。だからIP電話は、日本国内であればどこからどこへかけても、およそ市内通話の料金ですむのです。(※1)

 もちろん一切が無料ということではなく、ADSLや光ファイバーなど、インターネットの利用にかかる料金は発生します。しかし、IP電話を利用しなければ「インターネットの利用料+一般電話の通話料」が必要なのですから、ずいぶんとお得です。

 さて、これでIP電話の通話料が安い理由はご理解いただけたかと思います。次回はもう少し詳しく、IP電話の仕組みについて見てみましょう。

※1…… 料金の詳細については、各プロバイダにお問い合わせください
■OCN .Phone Office(OCNドットフォンオフィス)
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