このページの本文へジャンプ

文字の大きさ

ここから本文です

デジタル化で変わるテレビ放送 第2回 テレビの新しい形ネット配信

2005年08月22日

ブロードバンド放送ってなに?

 前回、デジタル放送の特徴としてパソコンとの親和性が高い点を挙げました。こうしたデジタル放送の特徴を活かしたサービスとして注目を集めているのがブロードバンド放送です。ブロードバンド放送とはその名の通り、ADSLやFTTH(光回線)といったブロードバンド回線を利用して、映像や音楽を配信することをいいます。

 ブロードバンドを利用した動画配信として知られているのは、インターネット回線を通じてパソコンに動画を配信する「VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス」と呼ばれるものです。VODには、これまでの電波を利用したテレビ放送にない特徴があります。

好きな番組をいつでも見られるVOD

 これまでのテレビ放送は、番組表で決められたとおりの時間帯にしか番組を見ることができない、一方通行のメディアでした。見たい番組を見るためには、決められた時間にその場所にいるか、ビデオをセットしておかねばならず、見逃したり撮り逃してしまった場合には、再び視聴することはできません。

 VODではインターネットでホームページを好きなときに見られるように、見たい番組を都合の良い時間に見ることができます。さらに地域によって放送番組が異なることもなく、全国一律に同じ内容を楽しめるのもVODの特徴です。

OCN Broadband Media
 VODタイプのブロードバンド放送は、OCN Broadband Media
http://broadband.ocn.ne.jp/)をはじめとするプロバイダがサービスを提供しています。課金方法は複数のパターンがあります。1作品を1週間の期間というように、購入時から一定期間は好きなだけ視聴できる方法、ゴルフならゴルフといった特定のカテゴリの番組を月極で契約する方法、月に15本までというように視聴できる本数が決められ、その範囲内で自由に視聴する方法などが用意されています。

 コンテンツには、単体のDVDで発売されているような名作映画やドラマ、アニメーション、タレント動画といった作品が多く、貸し借りの手間がないため、レンタルビデオの代替として人気を集めています。

こま落ちしにくい放送型サービス

 こうしたVODのほかにもブロードバンド回線を利用した「放送型サービス」というものも登場しています。放送型サービスは、これまでの地上波テレビ放送と同様、番組表に従ってリアルタイムに番組を放送する方式のことです。この場合、番組はパソコンで視聴するのではなく、ケーブルTVと同じように、専用の機器を家庭用テレビに接続することにより、今までのテレビと同じ感覚で視聴できます。

 この方式のメリットは、ケーブルTVのない地域でもブロードバンド回線があればテレビを視聴できること、パソコンの知識がなくても使いこなせる点にあります。また、独自の伝達方法で動画を配信するため、VODより画質が良くコマ落ちしにくいのが特徴です。

 コンテンツもSKY PerfectTVやディスカバリーチャンネルといった衛星放送の番組がそのまま放送される場合も多く、また、ニュースなどリアルタイム性の高い番組の放送に向いています。契約方法はVODと同様にプロバイダが提供する方法のほか、Bフレッツ利用者であれば誰でも契約が可能なOCN Theater
http://www.ocn.ne.jp/theater/flets/)などがあります。課金方法については、衛星放送などと同じく、月極で支払う方法が主流です。

ブロードバンド放送(OCN Theater トップページ)
 これまでブロードバンド放送は、放送法の定めるさまざまな制約により、放映できるコンテンツや地域が制限されてきました。しかし、2005年7月29日に総務省の諮問機関である情報通信審議会がデジタル放送の普及に向けて、電波だけでなくインターネットなどを活用した地上波テレビ放送の再送信を活用すべきだとといった答申(http://www.soumu.go.jp/s-
news/2005/050729_11.html
)を発表しました。

 これからはこうした制約も徐々に緩和され、よりブロードバンド放送のコンテンツの利便性が高まっていきそうです。

■関連コンテンツ

OCN Theater