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テクノロジー&ビジネス情報
2003年02月06日
PDAによる業務管理システム
企業の"PCレス化"を促すPDA
もうすぐ携帯電話がこのハードの代わりになる
 「現在、企業は業務管理をインターネットで行うことの足場を固める必要があります。そのためには、まず“PCレス化”を図り、今後PCをもっと小型化したPDA(携帯情報端末)にシフトしていくと見ています。」

 こう語るのは情報ソフト開発会社ソフト戦略研究所(本社・渋谷区)の伊茂治直哉氏社長。PDAと聞いてすぐ思いつくのは、東芝のポケットPC「GENIO」シリーズやソニーのパーム機「PEG-NX70V」など、ビジネスマンをターゲットにしたパーソナル機種。あまり企業の業務管理全般を行うというイメージはわいてこない。しかし、同社は昨年より某アパレル会社の業務管理をPDAによって行う画期的なシステムを考案し、実際に可動させている。

 同社が開発した業務管理システムは、シャープのPDA「ハンディターミナル」を顧客用に改良したもので、Windows CE をカスタマイズしたオリジナルのアプリケーションである。

小さな端末で大きなニーズに応える
 実際にそのアパレル会社が使用しているPDAは、高速レーザーにより商品バーコードを読み取り、スキャニングするだけで日本全国どこにいても在庫情報(入・出荷情報)を瞬時に送受信できる。今やアパレル業界だけでなく「問屋」という考え方が消えつつあり、よりクイックに顧客のニーズに応えていかなければ淘汰される時代だ。それゆえに、このPDAシステムは商品価格・納期等の情報などをPOS前でいちいち検索するなどの時間的なロスを解消し、よりクイックなサービスを実現した。また、PDAは操作が簡単なので(PCのように専用ソフトを覚えなくても)誰でも使える。しかも、携帯性に優れているので「パソコンを置くスペースにも商品を陳列したい」というニーズも満たすのだ。まさに、PDAが顧客サービスの向上を図る接客支援ツールへと進化を果したのだ。
PDAが企業の業務用ツールの主役に
 PDAを介して全ての業務管理をネット上で行えるのは、ADSLが一般的に普及し、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)でWindowsのソフトが使用できる「通信的環境」が整ってきたことが大きい。また、近年、ホットスポットで無線LANにつないで、無料で電話できるという無線VoIP機能がPDAのキラーアプリになるともいわれており、現在、NTTコミュニケーションズのホットスポットを利用して実験を行っている機種もある。NTTドコモも将来的に携帯電話を使い、データベースで企業の在庫管理など業務への活用を考えており、これからの時代、PDAと携帯電話が企業の業務に直結していくツールになるのだろう。PCを凌駕する機動性、即応性に加え、ますます高機能化が進むPDAが、企業の業務用ツールの主役に躍り出る日は近い。