
「情報化」の目的が経営改革にあることは当然ですが、その際に、必ずしも一気に改革を行って「IT導入=情報化」を図る必要はありません。現場における改善を積み重ねていき、結果的に経営改革になっていればいいのであり、また、それが現実的といえるでしょう。
ところで、現場からの改善には限界があることがよく指摘されています。それは部門内での部分最適は実現できても、会社としての全体最適にはならない、という批判です。これは部門単位で改善を考えたための結果であり、その解決のためには全社単位で改善を考えればいいのです。そしてそのためには、経営トップのリーダーシップが必要となるわけです。
結果的にITによる経営改革を成功させるためには、まず自社のIT化の程度(これを情報化の成熟度ともいいます)を考慮して、その程度に合わせて改善を積み重ねていくことが必要です。ITに関する成熟度が低い組織に、いきなり高度な情報化を進めても、結果的に失敗する可能性が高いといえます。これはIT化そのものが目的化した時に陥りやすい現象です。
企業の情報化のステップは次の段階を経て成熟します。