IT導入の失敗の話はよく聞きます。ITを導入したために却って業務が非効率になってしまった、IT化に馴染めずにストレスがたまってしまった、IT投資が高いものについてしまった、など様々です。IT導入失敗の原因は何でしょうか?それは「情報化」と「情報システム化」を混同していることにあります。
経営における「情報化」とは経営情報や業務情報を社員でうまく共有する仕組みができている、ということです。例えば毎朝、朝礼で全員が活発な意見交換をしている、営業日誌を皆で回覧していてその情報から新規契約を獲得している、社長が気楽に社員の中に入ってきて本音レベルで談笑している、という風土があることはよく情報共有ができている組織であるといえます。
一方「情報システム化」とは人間系の業務の仕組みを、情報技術を利用して情報システムとしてコンピュータ装置上に作りあげることです。従って人間系の仕組みがうまくできていないと、情報システムもうまくできないことになります。
IT投資の失敗の原因の多くは、現状の業務の仕組みを改善することなしに、コンピュータシステムを導入することにあります。「情報システム化」すれば「情報化」ができると思ってしまう誤解が、その根本的な原因であるといってよいでしょう。