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Webきほんのきほん 第8回 情報整理のコツ〜「内容」と「名前」のまとめ方
2003年09月16日
「ディレクトリ」のまとめ方
 前回は「ファイル」と「ディレクトリ」のお話をしました。その中で「ディレクリとは、ファイルをまとめて情報を整理しておく箱のようなもの」という説明をしましたが、実は、情報整理の仕方がまずいと、ディレクトリをきちんと作ってホームページの構成そのものをすっきりさせても、使いづらくわかりにくいホームページになってしまいます。
 そこで今回は、すっきりした構成で、しかもわかりやすいホームページにするための、情報整理の際の基本的な留意点を2つご紹介しましょう。

1. ひとつのディレクトリの下に、直線的に連続し続けるディレクトリを作らない
2. 見に来てくれた人(以下、ユーザーとします)に伝わりにくいカテゴリー名は避ける

 まず、1についてお話します。
 たとえば、古本のネットショップを作り、夏目漱石の『坊ちゃん』を売るとします。このとき『坊ちゃん』を紹介・販売するためのページ(HTMLファイル)をどのように置くか、ディレクトリの作り方を考えてみましょう(以下「大きなカテゴリーのディレクトリ」>「小さなカテゴリーのディレクトリ」の順に並んでいます)。
a.文学 > 日本文学 > 近代文学 > 明治時代 > 夏目漱石 > 小説 > 坊ちゃん
 この場合、目的の『坊ちゃん』にたどり着くまでに「文学」以降6つのディレクトリがあり、ユーザーは何度もクリックを続けなくてはいけません。しかも、『坊ちゃん』のページを見た後、海外の作家の本を探そうと思ったら、同じ手間をかけて一番初めの「文学」まで戻り、再度別のディレクトリをたどっていく・・・という作業をしなくてはなりません。確かに分類自体は正確でわかりやすいのですが、これでは目的にたどり着くまで手間がかかりすぎます。目的は「ユーザーに『坊ちゃん』のページを見てもらう」ことなのですから、ディレクトリはもっと簡単に
b.文学 > 近代日本文学 > 夏目漱石 > 坊ちゃん
のようにしておけば、理解しやすく使いやすいホームページになるのです。
 情報が間違っていないことは当然ですが、細かすぎる分類はかえって不便になることもあります。もちろん、大雑把すぎてもダメですが、目的にたどり着くまで3〜4回のクリックで済むようにしましょう。
カテゴリ名はシンプルに
 次に、2の「見に来てくれた人に伝わりにくいカテゴリー名は避ける」についてお話します。
 これは「各カテゴリーは、できるだけユーザーが客観的に判断できるようにネーミングする」ということです(ここでは説明の都合上「ディレクトリ名=カテゴリー名」とします)。

 上の例で、たとえば「夏目漱石」というカテゴリー名が「文豪」「ユニークな作家」「個性的な作家」などとなっていたらどうでしょうか。ホームページを作った本人は夏目漱石をユニークな作家だと思っていても、ユーザーがそうは思っていなかったら、ユーザーはいつまでたっても『坊ちゃん』のページにたどり着けません。これでは本来の目的も達成できませんね。
 だからこそ、カテゴリー名はできるだけ制作者の思い込みを排し、考えすぎていない「万人が共通に理解できるもの」であることが大切なのです。カテゴリー名は、往々にして独り善がりなものになりがちなことが多いですから、誰かに見せ、感想を聞くなどするとよいでしょう。

 いずれにせよ、「シンプルで使いやすい」が情報整理の原点であることをぜひ覚えておいてください。

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渋谷 太郎 (しぶや たろう)
・Webデザイナー、ディレクター
・デジタルハリウッド講師、元IMJ勤務
・静岡大学理学部物理学科卒業

・主な実績
大手量販店の大規模ECサイトの企画・構築・運用に従事、その後独立。

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