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ちょっとしたことが原因に! ネットトラブルを回避しよう
第2回 掲示板の設置は諸刃の剣

2005年10月31日

誰でも見られる掲示板は危険

 インターネット上でも誰でも自由に読み書きできる掲示板は、訪問者と管理者が開かれた環境でコミュニケーションが取れ、いろいろな人と出会うことができるチャンスをもたらしてくれます。また、ホームページ自身の更新がなくても、付随する掲示板の書き込みが多ければ、それが更新に該当することになり、集客性の高いコンテンツとして機能することもあります。

 しかし、掲示板はメリットだけではありません。誰でも見たり書き込めたりすることから管理者などに対しての誹謗中傷、掲示板に参加している人同士の喧嘩などトラブルの温床となりやすい面も強いのです。ネット上では、感情の表現が文字だけで行われるため、コミュニケーションがうまくいかないと感情が爆発しやすくなります。これが原因でトラブルが起きやすいのです。

 とくに人気のあるホームページであればあるほどトラブルが起きやすい傾向は強く、掲示板のトラブルが原因でホームページを閉鎖する事態になることも少なくありません。そこまで加熱しなくても、掲示板の管理をしないまま放置しておくと、悪意のある書き込みやトラブルの痕跡が掲示板上に長く残り、ホームページ全体の印象を悪くしてしまう場合もあります。

 最近人気の高いブログも同様です。ブログは日記などを簡単に更新するためのシステムとその日記に対してのコメント機能、ほかのブログにリンクを張った場合、リンク先の相手に対してリンクを張ったことを知らせるトラックバック機能から成り立っています。このため、ブログでも掲示板と同じように不特定多数の人がコメントを書き込むことができます。社長ブログでの発言がきっかけで、企業に対する信頼性を失うトラブルにまで発展した例もあります。

掲示板はこまめな管理が不可欠

 掲示板やブログにはこうした特性があるため、こまめに管理することができないのであれば、ホームページに掲示板を設置することは避けた方が無難です。では、実際に掲示板を管理していてその上でトラブルが発生したときにはどのように対応すればよいのでしょうか?

 トラブル対策の基本は、きちんと現状を把握しつつ素早い対応を行うことです。現状の把握とはトラブルの原因となった書き込みがどのような意図で書かれたものかをきちんと判断すると言うことです。トラブルの例を簡単に挙げてみましょう。
1.掲示板での書き込み内容に不満がある場合
2.単に掲示板上に書き込みをしている人たちを不快にするためだけの愉快犯
3.掲示板の閉鎖や信頼関係の破壊を目的とした書き込み
 1は、例えば掲示板に書き込んだ人同士が議論をする中で口論に発展してしまう場合 や、ある書き込みがきっかけでそれに対する反論が起こる場合などです。これに対し ては対応が非常に難しいです。まじめに議論しているが故に白熱化しているため、内 容を茶化したり、むやみに書き込みを削除したりすることは危険です。直接メールの やりとりに切り替えることで、掲示板での議論を収めたり、また話題をうまく別の内 容に誘導するなどの工夫が必要です。

 2の愉快犯については似たような内容を繰り返して書き込んだり、一つの話題をしつこくあげつらう傾向が多く見られます。こうした愉快犯や3のような明確に悪意のある人物については、書き込みをできるだけ早く削除したり、掲示板への書き込みに対して制限を行う必要があります。掲示板によっては、特定の語句の書き込みを禁止したり、連続した投稿を禁止する機 能もありますので、確認してみましょう。

 また殺人予告のような非常に悪質な書き込みの場合には、書き込みの内容と接続情報を記録したログを該当するプロバイダに提出し、法的な対策を行う必要があるでしょう。

いずれも早めの対応を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。そのため に、掲示板はこまめにチェックするようにしましょう。

 次回は、掲示板に次いでトラブルの多いメールでの問い合わせについて考えてみます。
今回のポイント
・掲示板の運営はリスクがある
・こまめなチェックと対応が掲示板運営のキモ
・書き込みに合わせて対応方法を変えよう
コラム インターネット事件簿
▼佐世保小6同級生殺害事件
 学生がインターネットにアクセスすることで事件・事故に巻き込まれることが頻発しています。記憶に新しいのが2004年6月に起きた「佐世保小6同級生殺害事件」です。この事件のきっかけは、被害者・加害者がお互いに開設しているホームページでの書き込みでした。その書き込み内容に対する不満が原因で、現実での意思疎通にトラブルが生じ、同級生を殺害するという前代未聞の事態にまで発展してしまいました。この事件は、インターネットの普及と学生へのインターネット啓蒙方法を見直すきっかけとなり、子どもや学生向けのネチケットサイトなどが登場するきっかけとなりました。
※お断り
本コラムは、実際のトラブル事例を紹介させていただくことを趣旨としており、掲載先サイトの運営者であるエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社としての意見や立場を示すものではありません。内容に関して弊社はいかなる責任も負担いたしません。
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