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ここまできている!SEOの現在 第六回「SEOからSEMへ」

2005年03月28日
全6回の連載もいよいよ最終回となりました。今回は、SEOの限界とこれからの流れについてまとめています。

SEOの限界

 SEOは検索エンジンからの集客を行う手法として優れているものですが、万能ではなく、限界もあります。主な欠点としては、以下の3つがあります

1.即効性がない
2.相対評価であるために結果が出せないこともある
3.検索エンジンの仕様変更にふりまわされる

1.即効性がない
SEO対策を施したWebページが実際の検索結果表示に反映されるまでには少し時間がかかります。SEOを行ったページをロボットが巡回し、データ収集を行うのを待つ必要があるからです。

したがって、キャンペーンページなど、「短期間だけ検索結果上位に表示したい」「期間終了後、できるだけ早く表示を終わらせたい」タイプのWebページに対してはSEOはあまり向かない手法だと言えるでしょう。
2.相対評価であるために結果が出せないこともある
SEOがブームになっているため、SEO対策を行っているWebサイトも増加しています。

キーワードによっては、ライバルが数多く存在し、競争が激しくなっているがために上位表示が難しいこともあります。逆に、同じキーワードを持つサイトが他に存在していない場合には、特にSEOを意識していなくても、検索結果に上位表示されることもあります。
3.検索エンジンの仕様変更にふりまわされる
検索エンジン技術は進化途上にあり、細かい仕組みの変更は今も頻繁に行われています。また、行われた変更が細かいレベルまですべて公開されているわけでもありません。

それらの変更をあらかじめ見越して、未来永劫効果の持続するSEOを行うというのは不可能です。つまり、どうしても、後からSEOとして微調整を行っていくことが必要となのです。

SEOをフォローするリスティング広告

 SEOの欠点をカバーするために、GoogleアドワーズやOvertureスポンサードサーチといった、検索エンジンのキーワードに応じて広告が表示される「リスティング広告(PPC広告とも呼ばれます)」が用いられることが多いようです。リスティング広告は、通常の検索結果とは別の広告枠に表示されます。
「SEOは自分でやれば無料」「アドワーズはお金がかかる」 だから「SEOを自分でやるのが一番得である」という短絡的な考え方をするのではなく、競合状況なども観察した上で、ケースバイケースで使い分けを行ったり、あるいは、相乗効果をねらうのが賢いやり方ではないでしょうか。
SEO競争が激しいキーワードの場合、細かいSEOテクニックに入り込みすぎるより、リスティング広告を出す方がかける時間・費用に対して得られる効果が高いことがあります。
リスティング広告では、期間限定のページに対応することが可能です。
(広告を下ろしたり、広告文を変更することが、必要なタイミングで行えます)
SEOとリスティング広告のどちらも行い、検索結果からのアクセス数をより増加させるという手法をとることもできます。
注意していただきたいのは、SEOとリスティング広告、そのどちらを行うにしても、検索エンジンを使った集客方法であるという性質上、キモとなるのは「いかに効果の高いキーワードを選択するか」に変わりない、ということです。

SEOからSEMへ

 SEOと並んでSEMという言葉も最近よく耳にされるのではないでしょうか。SEMはSearch Engine Marketingの略語であり、言葉の使い方にまだ若干ゆらぎがありますが、要は、SEOやリスティング広告を含めた「検索エンジンによる集客、マーケティング」というような意味です。SEOやリスティング広告を個々の戦術とするなら、SEMは戦略に相当します。

検索エンジンの利用者は、自分にとって、役に立ったり、おもしろいと思える情報を検索エンジンを使って自発的に探しています。検索キーワードというヒントにより、そういう利用者が求めている情報はどういうものかを探り、利用者の個々の興味に沿った形でWebサイトへのアクセスを誘導する戦略がSEMです。

今後、検索エンジンの変化により、SEOの細かい技法が変わったり、SEOやリスティング広告以外の新しい戦術が現れたりする可能性もありますが、検索エンジンで情報を探している人に対し、自分のサイトの情報をスムーズに提供できるよう工夫していく、というSEM戦略の基本は変わりません。

また、単に検索エンジンからのアクセスを増やすだけではなく、アクセスをサイトでの売り上げや問い合わせ行動にどうつなげていくか、という点も合わせて考えていく必要があります。そのためにアクセスログ解析を行ったり、ユーザビリティ検証を行うなど、Webサイト側の効果検証も重要となってきます。

そういう意味で、SEOテクニックだけに走るのではなく、広い視野から費用対効果の高いSEM戦略について考えていこう、というのが現在のSEO/SEM業界の大きな流れとなってきています。
本日のまとめ
SEOの主要な欠点は3点ある。
  1. 即効性がない
  2. 相対評価であるために結果が出せないこともある
  3. 検索エンジンの仕様変更にふりまわされる
SEOの欠点をカバーするのにリスティング広告(Googleアドワーズ、Overtureスポンサードサーチなど)を使うこともできる。
SEO単体ではなく、検索エンジンを用いたマーケティング(SEM)戦略を、効果検証を含めて実施するのが最近の業界トレンドとなっている。
佐藤直美(さとう なおみ)
・株式会社ファンサイド Webユーザビリティスペシャリスト
・大阪大学文学部美学科卒業

Webエディター/ディレクター、MSNサーチエディトリアルマネージャなどを経て、現在、SEM専業会社にてWebサイトのユーザビリティテスト企画・実施に携わる。
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