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ここまできている!SEOの現在 第三回「SEOの技法その1:Webページを最適化する」(2)

2005年02月14日
SEOのテクニックのうち、Webページを最適化する方法について2回に分けて解説していきます。今回はその後半です。

検索エンジンは人間に近づいていく

 前回、SEOが可能なのは、「ロボット型検索」についてのみだということをお話しました。ロボットが集めたWebページの情報を独自の仕組みで表示するのがロボット型検索であるため、「ロボット向けに特殊なワザ(小手先のテクニック)を使うことがSEOである」または、もっとひどい言い方をするなら、「ロボットをだますことがSEOである」と誤解する人がいます。

確かに検索エンジンが進化する前、あまりうまい仕組みがなかった頃には、子どもだましならぬロボットだましが成功して、検索エンジン利用者にとって役に立たないWebページが検索結果として表示されることがありました。今も検索エンジンをだまそうとしているようなWebサイトが悲しいながら存在します。

しかし、検索エンジンの使命とは、検索する人が欲しいと思っている情報を提供することであるため、ロボットだましが一瞬だけ成功することがあっても、それがSEO対策として永続的に有効となるわけではありません。なぜなら、そういうページを表示し続けると、検索エンジン自体への利用者の信頼度が下がるからです。「なんだかこの検索サイト、関係ない情報ばかり表示して、肝心の探している情報が全然見つからなくて使いづらい…」となりますよね。

別の回で詳しく説明しますが、だます手法を用いているサイトは検索エンジンの表示から締め出されてしまうようなペナルティを受けることになっています。

また、「検索する人に役立つ情報をどのように提供するか」ということは、「役立つと思う」という人間の理解・評価をどのように検索エンジンが実現するか、ということになります。つまり、検索エンジンはエンジン独自の事情で勝手に動いているのではなく、人間の判断に近づいていく形でWebページを評価していることになります。

もちろん、人間とエンジンという機械の間には越えられない壁があるのですが、お互いが妥協できるポイントは存在します。プログラミングなどでは、プログラマは、機械に理解できる言語を使って話してあげているわけです。逆に、検索エンジンも人間の作っているWebサイトを彼らなりに人間に近い形でがんばって理解・評価しようとしているわけです。

そう考えると、SEOのキモが見えてくると思います。人間にとって理解しやすいサイトを作るのが大前提、ただし、検索エンジンというちょっと無器用で気が利かない機械の事情も考慮してあげる、というのがSEOです。今後、検索エンジンがどう進化しようと、この考え方は変わりません。

わかりにくい話し方からわかりやすさを考える

 では、Webページを最適化するために大事なことは具体的に何でしょうか?

まず、最適化以前のお話ですが、Webページになんらかの役に立つ情報が一定量以上のボリューム(本文には最低でも200字程度以上は欲しいと言われています)を持って掲載されていることが必須です。「情報がない」という最大の欠点をカバーしようとすると、どうしても小手先のテクニックに頼りがちになってしまいます。そうではなく、伝えたいことをWebページごとにしっかり持つ、逆に言うなら、伝えたいことがないサイトやページを必然性なく作らない、ということを忘れないようにしてください。コンテンツがしっかりしていることは、利用者と検索ロボットへの何よりのおもてなしとなります。

では、言いたいこと・伝えたいことをしっかり持っていることが確認できたとしたら、次にどうするかですが、それは、Webページの内容をより伝わりやすいよう、理解しやすい形にしていくということになります。

そのとき、「理解しやすいとはどういうことか」というのを真正面からつきつめるよりも、「わかりにくい話し方をする」人を想像し、その逆をWebページでやるということの方が簡単なのではないでしょうか。つまり、わかりにくさを反面教師とするわけです。

わかりにくい人の話し方の特徴の代表的なものをピックアップすると、

1.何について話したいのかトピックやテーマなどが不明瞭
 -> 何の話をしているの?もしかして話している本人もわかっていないのでは?

2.流れ・つながり・前後関係が飛躍していたり、とぎれている
 -> なぜそう展開するんだろう?こうきたらそうなるという理由が全然わからない!

3.雑音や脱線があまりに多すぎて要点が結局何かわからない
 -> いろいろもり沢山だったけれど、一番言いたかったことは結局何?

などがありますね。端的に言えば「論理的ではない」ということです。

では、これらを逆にして、Webページという場で考えるとどうなるでしょうか?

Webページを最適化する手法

1.サイトテーマ、ページのテーマを明確にする
 そのサイト全体で何を扱いたいのか、そのページで何を扱いたいのかを明確にし、それをタイトル・小見出しなどのテキストで表現します。

例えば、オンラインショッピングモールの楽天市場(http://www.rakuten.co.jp/)では、同じサイト内にあっても、トップページとファッションジャンルのページでは、画像や色などが違うだけではなく、「タイトル」や「タグライン」を変えています。それぞれのページの役割が異なるからですね。
・タイトル ->
ブラウザの最上部に表示されるテキスト
 
(HTMLタグでは、<title>と</title>の間に入れるテキスト)
・タグライン ->
本文中でそのページの内容を簡潔にまとめて表現したテキスト
 
(HTMLタグでは、<body>のすぐ後に置くようにする。画像ではなくテキストとして書く)
【楽天市場トップページ】
【楽天市場ファッションジャンル】
サイト内のすべてのページのタイトルが同じ会社名・サービス名になっているサイトを見かけますが、SEO的にこれはマイナスです。また、キーワードをたくさんタイトルの中に入れているサイトもありますが、これは古い検索エンジンに対する古い手法であり、現在の検索エンジンに対してはやはりマイナスとなります。テーマにどんぴしゃりの語を入れましょう。

2.コンテンツ間のリンクを明確にする
 検索エンジンのロボットは、Webページ内のリンクをたどって(HTMLタグの<a href=" ">" "内を解析して)他のページを見つけます。もしサイト内に、どこからのリンクもないページがあった場合には、ロボットはそのページの存在を見つけることができません。そのWebページに他のページからリンクがはられているか、また、そのWebページから別のページへのリンクがあった場合、リンクミスがないかどうかを確認しましょう。

また、<a href="">と</a>の中に書かれているテキストは、そこからリンクしている、リンク先のページの内容を予告しているものと判断されます。

例えば、オリジナル名刺のオンラインショップのWebページの中に、
<a href="http://www.meishimeishi.com/skeleton/index.html">スケルトン名刺コーナー</a>
というリンクがあったとすると、

【検索エンジンの解釈】
「 http://www.meishimeishi.com/skeleton/index.html にあるWebページは“スケルトン名刺”に関連するページなんだな」

となります。

なので、以下のようなリンクの仕方は、スケルトン名刺コーナーにとってSEO的には不利となりますね。

スケルトン名刺コーナーは、<a href="http://www.meishimeishi.com/skeleton/index.html">ここ</a>

【検索エンジンの解釈】
「 http://www.meishimeishi.com/skeleton/index.html にあるWebページは“ここ”に関連するページなんだな」

3.キーワードを本文中の的確な位置に的確に入れる
 Webページ内の情報を豊富にすることに力を入れるがあまり、肝心の、テーマを表現するキーワードが埋もれてしまい、そのキーワードで検索した場合に結果に表示されにくくなることがあります。それを防ぐために、検索エンジンにとって重要視される位置である(人間の理解にとっても同じですが)「見出し」(HTMLタグの<h1><h2>など)などにキーワードを適切に入れていきます。

逆に、検索してもらいたい一心で、キーワードを不自然なほど入れすぎたり、1ページにひとつしか存在しないはずの見出しタグを多用したり、利用者に読めない形で隠しテキストを埋め込もうなどとすると、検索エンジンからはマイナスとされますので注意してください。

キーワードの適切な入れ方に密接に関連する、わかりやすい文章の書き方や構造化の手法については、ロジカル・ライティング、テクニカル・ライティングの考え方も参考になります。

本日のまとめ
Webページの最適化は、人間にとって理解しやすいページの作り方と通じる部分が大きい
Webページ最適化手法は、大きく分けて3つある
  1.サイトテーマ、ページのテーマを明確にする
  2.コンテンツ間のリンクを明確にする
  3.キーワードを本文中の的確な位置に的確に入れる
佐藤直美(さとう なおみ)
・株式会社ファンサイド Webユーザビリティスペシャリスト
・大阪大学文学部美学科卒業

Webエディター/ディレクター、MSNサーチエディトリアルマネージャなどを経て、現在、SEM専業会社にてWebサイトのユーザビリティテスト企画・実施に携わる。
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