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ここまできている!SEOの現在 第一回「そもそもSEOって何だろう?」

2005年01月17日
 この連載では、Webサイトへの効果的な集客手法として昨今注目を浴びているSEOについて、最新動向をふまえつつ、はじめの一歩から解説していきます。

SEOの定義

 SEOとは、英語のSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)という言葉の略語です。Yahoo、Googleなどの広く一般に用いられる検索サイトで「キーワードによる検索」を行ったときに、「そのキーワードが用いられているWebページへのリンク」が検索結果として表示されるのはご存知だと思います。その検索結果の上位に「自分のWebページ」へのリンクを表示させるためにはWebページを「検索エンジン向けにチューニング」することが必要となってくるのですが、このチューニング作業を指して一般にSEOと呼んでいます。

具体例で話をしましょう。例えば、あなたがオリジナル名刺のデザインを行うオンラインショップをオープンしたとします。そうすると、名刺に興味がなかったり、必要ないと思っている人ではなく、「オリジナル名刺を作りたい」と思っている人にこそ自分のオンラインショップの存在を知ってもらいたくなるのではないでしょうか。

では、オリジナル名刺を作りたいと思っている人たちはネットでどういう行動をするのでしょうか?自分がすでに知っていたり、利用したことのあるサービスでない場合、検索エンジンから「名刺」や「オリジナル名刺」「名刺作成」などというキーワードを用いて検索することで、Webサイトやオンラインショップを探すことが多いのです。そのときに検索結果に出てこなかったら、オリジナル名刺に興味を持っている顧客候補にあなたのオンラインショップの存在が知られるチャンスが減ってしまいます。ですので、SEOは大切なんですね。

なぜSEOが必要?

 ここまで書いたことはSEOの前提条件としてよく言われていることなのですが、少し疑問に思われたりはしなかったでしょうか?

「Web制作しただけでは、検索エンジンに最適化されないの?」 「リアルの世界で知名度が高い会社だと、検索エンジンでも上位に表示されるのでは?」

仮にWebデザインのプロフェッショナルにWeb制作を依頼したとします。さすがプロです、ビジュアルデザイン的に非常に優れたサイトができました。しかし、SEOの考え方を知らなかったり、誤解したままWebサイトを制作した場合に、検索エンジンの検索結果に出てこないサイトができてしまうということは実際に起こりえます。デザインのプロであっても、全員最新のSEO技術に詳しいわけではないのが現状なのです。

また、リアルの世界での会社の知名度が高くても検索エンジンには影響しません。なぜかというと、検索エンジンで結果を表示させる仕組みにリアルの世界での知名度は直接関係していないからです。検索エンジンは、検索に使ったキーワードに対して関連する内容を持つサイトを関連性の高い順に並べる仕組みを持っています。

つまり、検索エンジン最適化には、サイトの見栄えを良くすることやリアル世界の知名度を上げることとは別の方向の努力が必要ということになります。検索エンジンの仕組みを正しく知り、それに応じた最適化の作業を行うことがどんなWebサイトにおいても必要となってくるのです。

SEO技法を構成する要素

 では、具体的にSEOを実施するにあたってどのような技法が必要なのでしょうか?この講座では、次回以降、大きく分けて二つの要素からSEOの技法について考えます。

SEOの技法その1:Webページ自体を最適化する SEOの技法その2:外部からのリンクについて考える

SEOの技法と言うと、「Webサイトをページ単位でいかに改造していくか」ということのみを思い浮かべる方も少なくないようですが、実際はWebページ単独でSEOは完結しているのではなく、Webサイトの構造、そして外部からのリンクも結果に大きく関係しています。それぞれについて次回以降、詳しく説明していきます。

SEOの結果測定とは

 ここで注意していただきたいことがひとつあります。

「SEOって要は検索結果の表示順位で1位になることですよね?」

というふうにとらえられる傾向があることです。

確かに検索エンジンの利用者は、検索結果がたくさんあるときにでも、結果ページすべてを見ているわけではありません。検索結果の1ページ目のみ、じっくり探している場合にでもせいぜい2ページ目までしか見ていない利用者がほとんどです。そのため、1ページ目の1番上に自分のサイトが表示されることは、多くの利用者からクリックしてもらえる確率を上げるために有効であると言えます。

が、表示順位が1位になったからといって、利用者が必ずしも全員そこをクリックするわけではありません。利用者は、検索結果に表示されているWebサイトの紹介文をさっとななめ読みして、「自分が欲しい情報がそのWebサイトに掲載されていそうかどうか」をほぼ無意識のうちに判断してからクリックしています。たとえ1位に表示されていたとしても「このWebサイト、自分の知りたいことにあんまり関係なさそう」と判断されるとクリック率が低くなることが実際にあります。

したがって、SEOの目的は、検索結果での表示順位だけにこだわって、なにがなんでも1位にするというところにはありません。一瞬でも1位にあがれば勝ち、2位や3位だと意味がない、などと切り捨てるのは本末転倒です。SEOの目的とは、検索結果から自分のWebサイトへの訪問数を増やす、というところにあるのを忘れないようにしてください。
本日のまとめ
SEOとはキーワード検索で検索結果の表示順位をアップするために、自分のWebサイトをチューニングすることである
SEOの技法には大きく分けて、Webページの最適化、外部からのリンクという2つの要素がある
SEOは検索結果から自分のWebサイトへの訪問数を増やすために行うのであり、表示順位にだけこだわるのは本末転倒
佐藤直美(さとう なおみ)
・株式会社ファンサイド Webユーザビリティスペシャリスト
・大阪大学文学部美学科卒業

Webエディター/ディレクター、MSNサーチエディトリアルマネージャなどを経て、現在、SEM専業会社にてWebサイトのユーザビリティテスト企画・実施に携わる。
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