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これまでの撮影では、商品を正面上から撮るカットを前提にしてきました。これだと、商品の全体像はわかりますが、商品の魅力がどこにあるのかを積極的に伝えることはできません。むしろ大きな商品は、全体を見せてもほとんど意味がないこともあります。見せたい部分に優先順位をつけて、どこを切り取って見せればいいのか、構図について考えてみましょう。
[1] 部分を切り取る
形の想像がつくもので、縦に長いとか大きいものは、全体を写してもほとんど意味がありません。(写真1)は、細長いもの、ということでフランスパンを撮影してみました。この写真サイズでパン全体を見せると、「フランスパンである」以外に、なんのメッセージもありません。これでは意味がありませんね。伝えたいのは、「“おいしい”フランスパンである」ということですよね。そこで、全体を入れずに、表面の焼き上げた箇所がちゃんと見えるところまで寄ってみました(写真2)。
Webサイトでは、写真を何枚か使うとしても、一覧などではまずその1枚を見て魅力を感じなければ、次をクリックしてくれません。大切なのは「どんな」フランスパンであるのかを撮るということ。そういう視点で、「どんな」が伝わるアングルを考えてみてください。
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| (写真1)これでは使用するサイズによっては棒にしかみえない |
(写真2)表面の焼き加減がわかるようにアップで撮影
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[2] 切る、並べるなど形を変えてみる
お菓子や食べ物、あるいは電気製品や雑貨でも、食べるときや使うときに、形が変わるものがあります。食べ物であれば、売っている姿と、食べるときの姿は違います。どういう姿を見せれば一番魅力的に見えるかということも、構図を考える際のヒントになります。
食べ物の場合、やはり食べるときの形がいちばんおいしそうに見えます。(写真3)は、和菓子詰め合わせの箱を開けて中身を見せたもの。確かに内容はわかりますが、それ以上のものは伝わってきません。(写真4)では、同じ種類の和菓子を、ひとつはそのまま、ひとつは半分に切って、中身を見せています。切ることで中身がわかりますし、食べるときのイメージがより伝わってきます。
雑貨や電化製品であれば、使うときの一番「らしい」形、というのがあるはずです。そういう姿が、一番魅力的に見える構図なのです。
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| (写真3)箱のまま入っているものが何かだけがわかる |
(写真4)切って中身を見せることで、おいしさが伝わる
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