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商品撮影 プロのテクニック
第1回 良い写真を撮るために、良い写真を知る

2004年05月17日
 あなたのお店の商品写真、魅力的ですか?
 成功しているサイトでは、例外なく写真も魅力的です。それはそうですよね、お客さまは写真と説明文で購入を決めているのですから。上手な写真が撮れるということは、商品の魅力をきちんと伝えられるということ。いえ、むしろ手に取ったとき以上に魅力的に見せる術を手に入れることなんです。「それには機材が?」いえいえ、きちんとした撮り方さえマスターすれば、今ある機材でも大丈夫です。このコーナーでは、最小限の機材で、驚くほど変わる商品撮影の方法をご紹介しましょう。

写真の目的と種類を知る

 商品写真とひとくちに言っても、別表のように4種類あります。何となく撮るのではなく、どういう目的の写真で、何を伝えたいのか。それを明確に意識することが撮影の第1歩です。ある商品を紹介するのであれば、下記のどの写真が必要か、ということから考えてみましょう。
 商品一覧ページの小さな画像は、同じような角度で比較ができて、かつ小さくても全体が見える標準カットが適しています。特に力を入れたい商品や、使っているシーンを見せることで伝わることがあるような商品は、イメージカットやシチュエーションカットで、使い方に特色があるものは、説明カットがたくさん必要になります。

■写真の種類

標準カット
標準カット
商品の全体を誇張なく、客観的に表現したもの
説明カット
説明カット
機能や素材を見せるために、部分的にアップにしたり、特定の角度から撮影したもの
イメージカット(単体)
イメージカット(単体)
その商品の魅力を引き出すために、照明、置き方、背景、角度などに工夫を凝らしたもの
シチュエーションカット
シチュエーションカット
商品の使われているシーンや関連製品と組み合わせて見せ、商品の魅力を引き出すもの

良い写真とは?

 良い写真とはなんでしょう? それは、一言で言ってしまえば「伝えたいと思うことが最大限に表現されている」写真です。
 たとえば、あなたが扱っているジャンルの商品を掲載している雑誌やホームページを見て「これ、すてきだなあ」という商品を探してみてください。その商品がすてきだな、と思ったポイントはどこですか? その写真は、あなたがいいと思ったところを、しっかりと写真で見せているはず。それが良い写真です。
 数ある商品の中から、あなたがお店で扱おうと思った商品です。きっと惚れ込んでいるところがあるはずですよね。たとえば、右の写真は、ある雑貨屋さんのサイトの写真です。オーナーさんは、こう話してくれました。
 「このポットを見たとき、この丸みが何ともかわいかったんですよ。それに、細かい金具がとても丁寧に作られている。だから丸みが一番かわいく見える角度をいろいろ眺めてみて、思いきってそこを強調するように撮ってみたんです」

今すぐできることからチャレンジしてみる

 こうした写真を撮るためには、必ずしも高価な機材が必要なわけではありません。これから撮ろうとしている写真は、後述するデジカメの基本機能さえ備えていれば大丈夫です。むしろ大切なのは、まず、どういう写真を撮りたいか、自分自身でわかっていること。そして、それを実現できる方法を知ること。マスターして欲しいのは、以下の3つです。難しく考える必要はありません。どれも手順にしたがってやっていけば、確実にマスターできますよ。

(1) カメラの3つの基本操作をマスターする
(2) 背景を工夫する
(3) 光をコントロールする

これから始めるにあたって必要なもの

 さて、ではこれからお届けする内容を実現するために、必要なものをリストアップしておきます。

■お持ちのデジタルカメラ
 まずはお持ちのカメラで始めてみましょう。別表の機能が付いていれば、十分です。もし機材を買う余裕があるのであれば、まず、以下に書き出した撮影用品、次に、照明器具、そして最後にカメラという順序をおすすめします。それくらい、良い写真とはカメラの性能より撮り方によって左右されるのです。

【最低限必要な機能】
ストロボ発光の禁止 露出の補正機能 ホワイトバランスの調整
ストロボ発光の禁止
露出の補正機能
ホワイトバランスの調整

■三脚
 商品撮影の基本中の基本です。より重くてしっかりしたものが良いとされますが、追求するときりがありません。コンパクトカメラであれば、5,000円程度の普及型のもので十分です。選ぶ際のポイントは以下の3つです。

三脚

[1] 安定性
 同価格帯のものでも、コンパクトなものより、安定したものを選びましょう。高さは、1.5m前後のものがおすすめです。

[2] 雲台の使いやすさ
  ワンハンドルタイプと2ハンドルタイプがあります。より自由に動かせるのが2ハンドルタイプですが、初心者の方は1ハンドルの方が簡単で使いやすいかもしれません

[3] エレベーター
  三脚の足を固定したまま、高さの調整をする機能で、ついているものとないものがあります。使い勝手の面から、ついているものをおすすめします。

レフ板/背景紙/紙 ■レフ板
 光を反射してくれる白い板であればOK。段ボールをちょっと加工して、白い紙を貼れば完成です。(作り方はレフ板の章でご紹介します)。
■背景紙/紙
  背景にうまく紙を使うだけで、スタジオ並の写真が撮れてしまいます。まずは白い模造紙で十分。回が進むと、柄物の包装紙や色紙、撮影用のグラデーションペーパーなども使用します。
バックナンバー
中浜正己 (なかはま まさみ)
・Webディレクター/エディター/ライター
・デジタルハリウッド大学院客員教授

コピーライター、PR誌編集者を経てWebディレクターに。編集者時代からスタジオでの撮影ディレクション、取材時の撮影なども手がける。Webディレクターとして大手ECサイトの企画・制作・運用に携わり、商品撮影の業務フローも構築。
売るための商品写真の技術には定評がある。

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