このページの本文へジャンプ

文字の大きさ

ここから本文です
どれが正解!?ネット広告活用法 第6回 広告効果はこう測定する!
2005年04月04日
今回は「どれが正解!?ネット広告活用法」最終回ということで、ネット広告の効果測定の具体的な考え方についてお話します。

ネット広告と他の広告との違い

新聞・雑誌広告やTV-CMなどの従来型マス広告とネット広告との最大の違いは「広告の効果がはっきり数字として得られる」というところです。

この場合の数字とは、具体的には、何人が広告を目にし、何人がサイトを訪問し、何人が実際の購入行動を行ったか、という数値のことです。

広告の目的は、新規顧客の獲得にあるわけですが、顧客獲得コストが商品の販売によって得られる利益より高い場合には、せっかく広告を出しても、出した効果があまりないと言えるでしょう。

広告効果の数字を表現するために、ネット広告の世界では「コンバージョン」という言葉をよく使います。

コンバージョンとは、Webサイトへのアクセスをそのサイトの最終目的(取引)達成に転換することを指します。

商用サイトの場合、ただトップページを眺めるだけの訪問者を増やしてもあまり意味がなく、訪問者にそのサイトの最終目的を達成してもらうことが大切です。最終目的となる内容は、Webサイトの性質により異なりますが、一般的には、購入・資料請求・会員登録などになります。

たとえば、オリジナル名刺を販売するオンラインショップでは「訪問者にサイト上で名刺購入を行ってもらうこと」が最終目的です。

※注…コンバージョンとよく似ている言葉に「コンバージョン率(コンバージョンレート)」がありますが、両者は違うものです。
広告経由のコンバージョン=広告経由の購入者数
(例:広告を見てサイトを訪れた人が500人、そのうち15人が購入したとするなら、コンバージョンは15)
広告経由のコンバージョン率=広告経由の購入者数/広告経由の訪問者数全体
(例:広告を見てサイトを訪れた人が500人、そのうち15人が購入したとするなら、コンバージョン率は15÷500=0.03、すなわち3%)
では、具体的に、コンバージョンをどのように測定していけばよいのでしょうか?

広告効果測定に必要なツール

ネット広告効果を測定するにあたってまず必要なのは、「アクセスログ解析」です。

「アクセスログ」とは、Webサーバに訪問者がどこから来て、どのWebページをいつ見たか、などのデータを記録しているものです。通常、サーバ上に生データが保存されています。

ただ、アクセスログの生データは、利用者の訪問履歴を時系列順に並べただけのものですので、それだけを見ていても詳細な状況分析はできません。「アクセスログ解析ソフト」を用いて、データを集計した上で分析を行うことが必要です。

アクセスログ解析ツールは、無料のフリーソフトから高額の多機能ソフトまでさまざまなタイプのものが出ていますが、広告効果測定を目的とするならば、基本的な集計機能以外に少なくとも以下の機能が必要となるでしょう。
・利用者ごとの行動追跡ができる
・利用者のアクセス経路がわかる
・検索キーワードを集計する
・検索キーワード別の行動履歴をとれる
つまり、ページごとの集計だけではなく、「利用者がどのようにWebページを見て回ったか」「どのページを最後にして他のサイトへ向かったか」「どういう経路からそのサイトにアクセスしたか」「検索エンジンからどういうキーワードを使ってアクセスしたか」という利用者の行動情報が広告効果の分析には必要となるのです。

アクセスログは、最小単位を1日として集計し、通常は1ヶ月単位のログを分析に使います。

広告効果測定の考え方

広告効果があがっているかどうかについてチェックする計算式があります。
1円あたりの広告効果=広告経由のコンバージョン×購入者あたりの平均利益÷広告費
この式において右辺の数値が1より大きければ、「かけた広告費の元が取れていて、広告効果が上がっている」ということになり、ジャスト1の場合は、プラスマイナスゼロのトントンの状態、1未満だと広告費分の効果が回収できていない状態ということになります。

この式を計算するためには、以下の3つのデータが必要となります。
1.広告経由のコンバージョン(※アクセスログ解析ソフトが必要)
2.購入者あたりの平均利益
3.広告費

データの算出方法

3つのデータの具体的な算出方法について見ていきましょう。
1.広告経由のコンバージョン
広告経由のコンバージョン=広告経由での最終目的達成数(購入者数)
「広告経由のコンバージョン」は、広告を見てサイトを訪問した人のうち、どれだけの人が最終目的を達成したかという数を見ます。

「オリジナル名刺」というキーワードでGoogleアドワーズ出稿を行うケースを例にとります。

出稿後、1ヶ月間でこのキーワードによるアドワーズ広告をクリックしてサイトを訪れた人が500人、そのうち15人が名刺購入したとするなら、このキーワード経由のコンバージョン(購入者数)は、15となります。

このコンバージョンは、アクセスログ解析ソフトを用い、『オリジナル名刺』というキーワード広告経由でサイトにアクセスし、購入完了ページまで到達した人の人数」をカウントすることで算出できます。
2.購入者あたりの平均利益
利益は、ビジネスモデルにより各サイトで異なるものですね。

さきほどのオリジナル名刺オンラインショップの例を用いるならば、サイト上で名刺購入を行う人が平均して使う金額(平均売上)および利益率から、平均利益を算出します。

平均購入額が3500円で、利益率が50%なら、3500円×0.5=1750円が平均利益となります。
3.広告費
広告出稿にかかった費用です。「1.広告経由のコンバージョン」を出す際にアクセスログから得られた数字が月単位であるならば、広告費の方も月単位の数字に揃えるのを忘れないようにしてください。

広告効果測定後にどうするか?

上記の計算式では、「広告を出すことでどれだけアクセスを増やしたか」ではなく、「広告を出すことでどれだけ利益を増やしたか」という点に着目しています。効果測定後は、効果の上がらない広告はカットし、効果の上がる広告に注力していくことが重要です。

広告効果をアップしようとする取り組みの中では、以下の点にご注意ください。
小規模でテスト的にスタートし、実践の中で自社にとって最適な広告の種類や内容を見つけだすケースが多いようです。アクセスログ解析を行うと、運営者がそれまで思いもつかなかったような発見もあります。試行錯誤を恐れないようにしてください。
広告効果には季節変動があります。アクセスログの前月比のみで考えていると、季節による利用者のニーズの変動を見落とすこともあります。例年同じような変化をしているのか、それとも突発的な変化なのかを見分けるため、アクセスログ解析は継続して行いましょう。
広告効果には季節変動があります。アクセスログの前月比のみで考えていると、季節による利用者のニーズの変動を見落とすこともあります。例年同じような変化をしているのか、それとも突発的な変化なのかを見分けるため、アクセスログ解析は継続して行いましょう。
広告によって一定数の集客はできているのに、コンバージョンが低いときには、広告だけが原因でないこともあります。

1.まず、サイト内容と広告内容とのずれはないかどうか、チェックを行います。
2.商品構成やサイトの構造、使い勝手なども抜本的に見直さなくてはいけないケースもあります。
本日のまとめ
ネット広告の特徴は効果測定が数字で明確にできるという点にある。
広告効果測定にはアクセスログ解析ツールが必須である。
広告効果は「広告経由のコンバージョン×購入者あたりの平均利益÷広告費」という計算式により計算できる。1より大きい場合は広告効果が上がっていることになる。
広告効果測定後、効果の上がらない広告はカットし、効果の上がる広告に注力することが重要である。

■関連コンテンツ

ここまできている!SEOの現在
佐藤直美(さとう なおみ)
・株式会社ファンサイド Webユーザビリティスペシャリスト
・大阪大学文学部美学科卒業

Webエディター/ディレクター、MSNサーチエディトリアルマネージャなどを経て、現在、SEM専業会社にてWebサイトのユーザビリティテスト企画・実施に携わる。
■ホームページ作成サービス
ホームページの開設から更新までパックでご提供!
お問い合わせ/お申し込み
■ショップ構築おまかせパック
インターネットショップ開設も月額8,000円(税込8,400円)から!
お問い合わせ/お申し込み