
前回お話ししたように、ホームページを表示するためのHTMLのプログラムは「メモ帳」などのWindows付属ソフトでも書くことができます。しかしそのためには、HTML独特の決まりを覚えなければならず、初心者にはかなりの手間と労力がかかってしまいます。また、思った通りに表示されなかったり、リンクが正常に動作しないときには、どこを間違えたのか探すのも大変です。
しかし、ホームページ作成ソフトを使えば、画用紙に写真を貼り付けたり、文字を書き込んだりするような感覚で、ホームページを組み立てていくことができます。そしてHTMLへの変換は、ソフトが自動的にやってくれるので、HTMLの知識がなくてもイメージ通りのホームページが完成するというわけです。
また、マウスでリンクボタンに触れたときに色が変わるなどの効果を演出するには、HTML以外に、たとえばjavascriptというプログラム言語の習得が必要ですが、ホームページ制作ソフトを使えば、そうした演出もメニューによる指定だけで可能となるのです。
では、ホームページ作成ソフトには、どんな製品があるのでしょうか。代表的なものについて、その機能も含めて紹介しましょう。

| <ホームページ・ビルダー8> |
多くの初心者に支持されているソフトです。初心者から中〜上級者まで、テクニックにあわせたページづくりができるように3つの編集スタイルを用意。初心者向けの「かんたん」では、ページのテンプレート(ひな形)、背景や文字の色を選んでいくだけでページが完成する「ページの作成ウィザード」の利用が可能。編集モードも、絵や文章を自由に配置できる「どこでも配置モード」、ワープロ感覚で制作する「標準モード」から選択できます。付属の素材集には、壁紙やイラストを多数収録。文字や形状の変更に対応するものもあり、画像処理ソフトを使わなくても思い通りのロゴやボタンが作れます。
この「かんたん」編集スタイルでテクニックを磨いたあと、より凝ったページ作りに対応する「スタンダード」「エディターズ」の編集スタイルへステップアップできるのも、このホームページ・ビルダー8の特徴です。 |
| <ホームページNinja8> |
初心者向けに特化したホームページ作成ソフトです。対話形式のウィザードは、ホームページのジャンル、テーマなどを選ぶだけでページ作りが可能な「おまかせウィザード」と、必要なページを指定して複数ページを一括して作れる「こだわりウィザード」を用意。テンプレートが充実しているので、必要な部分に文章や画像を貼り付けるだけで、テーマに沿ったホームページが完成します。
編集画面は、ホームページの構造を表示する「全体構造」と、ページを編集する「ページ編集」を行き来する構成になっていて、初心者には難しい複数ページの同時制作も思い通りにできます。また文字サイズや文字色の指定、表の挿入など、必要最低限のものだけがボタンで配置されているので、機能が多すぎて迷ってしまうこともありません。 |
| <ホームページ・クリエイター6> |
高機能ワープロソフトのような編集画面が特徴のホームページ作成ソフトです。実際の操作感もワープロソフトに近く、文字や画像、表組の属性はプロパティウィンドウを使って変更が可能です。ExcelやWordのファイルを変換して取り込む機能も盛り込まれているので、手持ちのデータから簡単にホームページを作成できます。 |
上記の3つのソフトは、価格も比較的安価で、初心者向けのメニューも充実しています。また、背景画像やボタンなど、ひと通りの素材もパッケージされているので、初めてホームページを作る人は、この3つから好みのソフトを選ぶといいでしょう。

一方、ホームページ制作の中〜上級者をターゲットとしたソフトも販売されています。これらのソフトは、プロ用の画像処理ソフトや動画制作ソフトと連携して使えること、数十〜数百ページにのぼる大規模なホームページの制作に役立つ機能を備えていることから、主に業務用途で使われています。使いこなすのは大変ですが、これからホームページの制作を深く勉強したいと思っている人にはおすすめです。
| <GoLive CS> |
画像処理ソフトの「Photoshop」で知られるAdobe(アドビ)から発売されているホームページ作成ソフトです。Photoshopのファイルを直接貼り込み、サイズなどを調節してくれる機能を持っています。操作感は、PhotoshopやIllustratorなど同社の他のソフトに近く、これらのソフトに慣れた人なら違和感なく使いこなすことができます。 |
| <Dreamweaver MX 2004> |
ホームページの動画には「Flash」という形式が多く使われていますが、そのFlashの開発元であるMacromedia(マクロメディア)が発売するソフトで、プロの制作環境ではもっとも大きなシェアを占めています。インターネットエクスプローラー以外のブラウザにも対応した強力なエラーチェック機能、ピクセル単位でのレイアウトが可能なスタイルシート機能が特徴です。 |
やや長くなりましたが、代表的なホームページ作成ソフトについて、おわかりいただけたでしょうか。さて、次回はホームページで画像を扱うときに必要な画像処理ソフトを紹介します。
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