百聞は一見にしかずという言葉があるが、もし特許出願やその戦略をお考えならばまずはどういった特許があるが実物を閲覧されることをお勧めする。実物をご覧になることによってどういった特許が取得されているか、また自社(又は個人)でもその発明が特許出願できる内容か一目瞭然だからである。(なお当然ながら既に特許取得されているものは新たに出願することはできない)
さてそれでは具体的に特許を閲覧するにはどうすればよいかであるが、独立行政法人 工業所有権情報・研修館(東京都千代田区霞が関の特許庁2階又は札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇)というところが特許を閲覧するための公報閲覧室を開設しているので是非利用したい。この公報閲覧室に赴けば紙又は電子媒体の閲覧又は専用端末経由で特許を閲覧することができる。ただ膨大な量であるうえに検索には専門知識も要求されることから、はじめての場合は難しいものがあるが、しかし〃工業所有権情報・研修館が提供する「IPDL特許電子図書館」(
http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/BE0/)の方はキーワード等だけでそのワードを含む特許を簡単に検索できるのでとても簡単。例えば「アフィリエイト」というキーワードを投入してみると、キーワードを含む特許一覧が表示され、出願番号、出願日、公開番号、公開日、出願人、発明者、発明の名称、要約などを自由に閲覧することができる。ためしにその中のひとつにある個人が出願した「検索エンジン最適化を考慮したインターネット広告」と題された特許をみると、「本発明(検索エンジン最適化を考慮したインターネット広告)注 は、アフィリエイト型インターネット広告において、検索エンジンが認識しやすいリンクを使うことで、広告主ウェブサイトに対して検索エンジンでの上位表示の付加価値を加えながらも、従来通りに必要な解析機能を組み込んだ方式を提供することを課題とする。」という課題に対し、「解決手段」として「図2に示したように、広告を掲載するウェブサイト1bでは、広告主ウェブサイト3bへのリンクと、解析用サーバー2bへの解析コードを別に記述することで、検索エンジンが確実にリンクを認識出来るようにする。ウェブサイト訪問者4bが受け取ったクッキーを広告主ウェブサイト3bへ渡すことで、クリック数やどこのウェブサイトから訪問されたか等の情報が取得できるので、結果的に従来法の機能を失うことなく、検索エンジン上位表示の付加価値を提供する。」(出典、独立行政法人工業所有権情報・研修館サイト、
http://www2.ipdl.ncipi.go.jp/BE0/)(注、( )個所は筆者加筆。なお数字などは特許出願文書に附随する図に記載のもの。但しここでは割愛)と説明している。こうしたことから「検索エンジン最適化を考慮したインターネット広告」という課題に対し、上記のような解決法が特許として出願(成立)されており、同じ解決法では出願しても特許取得には至らないこと、当該特許を特許取得者の承諾なく利用した場合は特許侵害にあたる可能性があることがわかる。