デジタルハイビジョン放送は写真のように精細な情報をテレビに写し出すことができるメリットがあります。その半面、デジタルハイビジョン放送を保存する場合、これまでのアナログ放送の数倍のデータ量が必要とされ、従来のDVDメディアでハイビジョンの地上デジタル放送の番組を録画した場合、約40分弱しか保存できず映画などの長時間番組の保存は難しいのが現実です。そこで登場してきたのが次世代大容量光ディスクです。
Blu-ray Discはこの次世代大容量光ディスク規格の一つです。最大の特徴はDVD-ROMやCD-ROMと同じ直径12cmのディスクの中にDVDが片面1層で最大4.7GB、片面2層で8.5GBであるのに対しBlu-ray Discは片面1層で最大25GB、片面2層で50GBと約5倍もの大容量データを記録できるのが特徴です。これにより、Blu-ray Discでは片面1層の1枚のディスクにデジタルハイビジョン放送をそのままの画質で約3時間記録できます。
ちなみにDVDやBlu-ray Discなどの光ディスクは地層のような形で一つの面に複数の記録面を持っています。一つの面にいくつ記録面があるかということを片面○層という形で表記しています。これらの光ディスクはそれぞれの記録面で光を当てる角度を変えることにより、ディスク面を取り出して裏表を交換しなくても大容量のデータが扱えるように工夫されています。DVDメディアでは、この記録面が最大で2層なのに対し、Blu-ray Discでは素材を工夫することにより将来的には12層構造まで可能とされています。
次世代大容量光ディスクはソニー・松下電器などが推すBlu-ray Discと東芝・マイクロソフト・インテルなどが推すHD DVDの規格があります。市場的には、テレビ番組などを録画でき、Blu-ray Discを扱えるゲーム機プレイステーション3を販売しているBlu-ray Disc陣営が先行しています。
米国の業界誌がまとめた2007年1〜3月期の次世代DVDソフトの販売動向調査ではHD DVDが35万9300枚に対し、Blu-ray Discは83万2530枚販売され、セルメディアでもBlu-ray Disc優位の傾向となっています。2007年10月に行なわれたCEATEC JAPAN 2007のBlu-ray Disc基調講演でも欧州でのシェアは7割、プレイステーション3発売後のハードウェアの販売数はHD DVDの約3倍に伸びていると発表しています。国内では次世代DVD自体の販売がふるわない状態ですが、シェアに関しては海外とほぼ同様の傾向が見られます。 |