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ビジネスのツボ

ホテルニューオータニ  ザ・メイン  アーケード会
お客様が来て楽しく、見て安心なホームページを「ショーウィンドウ」として活用
ホテルニューオータニ ザ・メイン アーケード会は、50店舗のテナントショップの連合会。「敷居が高い」というイメージを打破、新しい顧客層の取り込みをめざしてホームページを開設した。販促の一貫ながら「来訪者からアドレスをいただかかない」が基本方針。その決断の理由とは。そして、ホームページの効果とは。
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経営者たちが横に連携 ホテルならではの「商店街」の魅力を知らせる
ザ・メインは、ホテルニューオータニの象徴の一つ。宿泊客や利用客がゆったりとした上質な空間を思い思いに楽しんでいる。アーケード会も、この空間とともに歩んできた。
ザ・メインは、ホテルニューオータニの象徴の一つ。宿泊客や利用客がゆったりとした上質な空間を思い思いに楽しんでいる。アーケード会も、この空間とともに歩んできた。
 
--- ホテルは、一つの街でもある。宿泊客や利用客に、ショッピングや飲食などの楽しみと便利を提供しているのが、商店が立ち並ぶアーケード街である。「ホテルニューオータニ ザ・メイン アーケード会」は、そうした商店の経営者たちが集う非営利組織。東京オリンピックが開催された1964年、ホテルニューオータニの開業と同時に、有志の呼びかけによって誕生した。

「商店同士が横の連携をとり、ホテルとのコミュニケーションをとりながら、ホテルに意見の言える組織をつくろうと、発足したと聞いています。当時は地下一階のみがショッピングアーケードで、店舗数は35店舗。海外からの観光客が主なお客様だったので、日本の土産物を売る小規模な個人商店が多かった。立ち上げは、とてもスピーディだったそうです」(渡邊章・現会長)

--- 以来約40年、老舗のアーケード街は時代とともに変化してきた。日本の経済発展につれて日本人のお客様が増え、土産物店の姿は消失。代わりに国内外の有名店舗の出店が目立つようになる。また、タワー棟などホテルの増築に伴い、それぞれの建物に同様の組織が誕生。現在は、ホテルニューオータニ本館(ザ・メイン)に出店する50の店舗の会として運営されている。役員は13名。隔年、選挙によって選ばれている。

「忘年会にはホテルの担当者も参加しますし、夏・冬のセールでの協力関係もうまくいっています。課題は、新しいお客様をどう増やすか。率直にいえば、バブル期のように派手なお買い物をする方は激減していますし、常連のお客様の高齢化も進んでいます。どうも『ホテルの店は高い・入りにくい』というイメージがあるんですね。決してそんなことはありませんし、ここにしかないお店もあります。ザ・メインの商店街の魅力を、もっと大勢の方に知ってほしい。ホテル利用客以外のお客様を増やしていきたいというのが、当会参加者に共通の願いなんです」(渡邊会長)
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信頼とイメージを守るために「セキュリティ」は絶対条件
--- ザ・メインの商店街の存在をアピールするツールとして、2003年にスタートしたのが専用のホームページである。もちろん新聞や雑誌の広告、折り込みチラシ等々、PR方法はいろいろあるが、商店街のイメージにふさわしく、かつ低コストで効率的との観点からの選択だった。

「来店者の多くは40代以上の女性ですから、ホームページにこられるお客様とのズレがあるのは承知の上でした。逆にいえば、いままで当商店街を知らなかったお客様に発信できます。まずウィンドウショッピングを楽しんでいただこうというのが、コンセプトです」(石垣敦男・事務局長)

--- 現在、平日の「お客様」は平均約200名。ブックマーク登録で訪れる「常連客」も半分以上となかなかの人気ページ。さらに、昼休み時間のアクセスが多いことも特徴である。

「ホームページの開設にあたって、もう一つ議論したのがセキュリティの問題でした。アーケード会全体の販促で考えれば、お客様のアドレスを取って問い合わせを受けたり、お知らせを送ったりと双方向のやりとりができるようにするのがベスト。各店舗から送るDMヘの活用やメールマガジンを発行するなど、発展も望めます。でも、そうするにはいくつも問題がある。一つは、ホテルそのものへの問い合わせも入ってきたときの対応の問題。もう一つは、行ったことのない店舗からDMが送られてきたら不信感を抱くお客様もいらっしゃるかもしれないということ。ホテルと当会のイメージと信頼性を守るために、アドレスは頂かないことに決めました」(石垣事務局長)

アーケード会の最新ニュースはインターネットでスピーディに提供し、迷惑メールはOCNの機能でシャットアウト。大切な個人情報の取り扱いは各店舗がこれまで通り責任をもって管理する。デジタルとアナログ、それぞれの利点を融合したセキュリティ・ポリシーはこうして決まった。ちなみに、各店舗のDMには「来店時にご登録いただいた顧客リストに基づいてお送りしています」というお断りを必ず入れているという。
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ショーウィンドウだから「鮮度」にこだわる 将来は、海外向けにも発信を計画
国内外の有名店舗が軒を並べるアーケード街。見ているだけで楽しい「商店街」を、ホームページでも伝えていきたいという。
国内外の有名店舗が軒を並べるアーケード街。見ているだけで楽しい「商店街」を、ホームページでも伝えていきたいという。
 
--- 双方向のコミュニケーションをあえて断念した代わりに、アーケード会ではホームページの更新には力を入れている。更新頻度は、ほぼ毎日。石垣事務局長が足で商店街を回り、各店舗のオーナーや店長への取材と作成を行っている。

「このドレスがいいと相談して掲載を決めたのに、お店に戻ったときには売れてしまっていたなんてこともありました(笑)。私の店はブティックですが、他のアイテムの動きも見えますし、商店街全体の様子がわかるので便利ですね」(亀山正子・役員)

--- 2004年からは店舗をより詳しく紹介する特集ページもスタート。現在では50ページにも及ぶ見応えのあるホームページになっている。

「ホームページをザ・メイン アーケード会のショーウィンドウとして、さらに充実したものにしていきたいですね。海外からのアクセスも増えているので、将来は英語のページもつくる予定。ホームページを見て、実際に来店してくださる。そして帰ってからまた見てくださる。そんな循環が育つと嬉しいと思っています」(渡邊会長)
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我が社のIT度チェック
IT活用度を自己採点してもらいました。
2003年に開設したホームページ。「ウィンドウショッピングを楽しんでもらう」というコンセプトと「セキュリティ」をとことん議論してつくられた。
パソコン度
共通のホームページ以外の利用度は店舗差がある。若い世代の経営者はむろん活用中。
モバイル度
ビジネスには当然、必需品。会としては特別の取り組みはしていない。
メール度
パソコン度と同じく、温度差がある。
インタビュー後の総評
50もの会社(店舗)の連合体であり、オーナー会社・大手企業の店舗と形態もさまざま。普通の会社と同じ基準での採点は難しい。また、年配の経営者も少なくないので店舗差が大きいのが実情だ。会の方針としてセキュリティをキチンと考えている点は見習いたいところ。
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掲載企業概要 Company Profile
ホテルニューオータニ ザ・メイン アーケード会
代表者 渡邊章会長(株式会社柏翠・代表取締役社長)
設立 1964年
事業内容 ザ・メイン アーケード会の広報・販促(加盟店舗50店)
http://www.newotaniarcade.shop-site.jp
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