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迷惑メールがたくさん来て困ったゾ

ホームページの運営が軌道に乗りはじめるとホームページの内容や運営以外の問題が出てくるようになります。一番困るのが顧客の問い合わせに混ざって送られてくるウイルスや迷惑メールです。今回はウイルスや迷惑メールの対策について考えます。
アクセス数も増えたけど迷惑メールも増えた
 ホームページ開設から1ヶ月たち、SEO対策の効果も徐々に出てきた北島社長の経営する枠々工務店のホームページ。おかげで仕事の受注も安定するようになりました。しかし、一難去ってまた一難、アクセス数とは別の悩みが出てきたのです。それはホームページに公開しているメールアドレスに届くウイルスメールや迷惑メールです。中には顧客からの問い合わせと見間違うような件名のメールもあり、気がつかずに開封してウイルスソフトが反応したこともあります。そこで北島社長は制作会社の後藤さんと相談してさまざまなウイルス・迷惑メール対策を考えることにしました。
迷惑メールを防ぐ方法はない!?
 後藤さんはこうした迷惑メールがどのようにやってくるのか、その迷惑メールへの対策方法を北島社長に簡単に説明してくれました。
 迷惑メールは、検索エンジンと同じようにロボットと呼ばれるツールを使いメールアドレスを収集して送られてきます。多くのホームページでロボット対策として利用されているのが次2点です。
(1)
メールアドレスの表示を全角文字にする
(2)
メールアドレスを画像での表示にする
 いずれの対策も訪問者がホームページからメールを出しにくくなったりするなど一長一短があり、さらに検索ロボットの中には上記の方法が効かないタイプもあります。その上、企業ホームページのように公開されたメールアドレスの場合は、自社サイト以外に掲載される可能性があるので、自社ホームページの対策だけで迷惑メールを遮断するのは難しいのです。
 そこで上記のようなホームページ上の対策ではなく、パソコンでメールの受信時にウイルスや迷惑メールに対応するのが一番確実です。
 迷惑メール対策の基本となるのが次の3点です。
(1)
「件名」「送信元」を確認し、あきらかに仕事に関係なさそうなメールは開かない。特に件名が英文字だったり、送信元がフリーアドレスなどは注意した方が良い
(2)
添付メール付きのファイルは慎重に開く。添付ファイルの拡張子(ファイル名の後に付く.以降)が「.exe」などの場合ウィルスの実行ファイルの可能性が高いので注意する
(3) メールに記載されているリンクを不用意にクリックしない(→詳細
 会社用のメールアドレスのように、複数の人がアクセスする可能性があるアドレスはこうした基本対策を徹底することが大切です。その上で、
(1)
ウイルス対策ソフトの導入
(2)
件名や文書により振り分け(→詳細
を行うことにより、ウィルスや迷惑メールによるトラブルを最小限に防ぐことが可能になります。
 さらにウイルス等に感染しても被害を最小限に抑えられるように対策をやっておくことも大切です。一番大切なのはメール(→詳細)や顧客リストのような無くなっては困る重要なデータのバックアップをこまめにしておくことです。
 ハードディスクを丸ごとバックアップする市販ツールや特定のフォルダと同期してバックアップを行うソフトなどもあるので、試してみるとよいでしょう。
プロバイダが提供するサービスも検討しよう
 ウイルス・迷惑メール対策は自分でパソコンに設定する以外にも方法があります。
 お勧めはパソコンにソフトウェアを入れずに実行できるプロバイダのサービスを利用する方法です。ウイルスや迷惑メールは社会問題になっていることもあり、多くのプロバイダで対策のためのオプションが用意されています。
 例えば、ウイルス対策では、受信メールのウイルスを自動的に見つけて駆除してくれるものと送信時のウイルスチェックをしてくれるものの2種類があります。ウイルスの恐いところは感染者がウイルスを散布する加害者になる可能性があることです。特に企業サイトではこうしたウイルスメールを顧客に送りつけてしまう加害者になることは絶対に避けなければなりません。
 プロバイダの提供しているウイルス対策サービスは、メールアドレスごとにサービスが提供されるため、企業の窓口となるメールアドレスにはうってつけです。
 迷惑メール対策では、最初から迷惑メールに含まれている語句が登録されているので、利用者は手間をかけずに迷惑メールを除去することができます。また、フィルタ機能に漏れた迷惑メールがあっても手動で登録もできるので、ほとんどの迷惑メールをシャットアウトできるのです。ウイルス・迷惑メール両方の対策を利用すると、迷惑メールを自分で振り分ける手間が軽減します。

 後藤さんのアドバイスを受けて、北島社長は社内のパソコンのウイルス対策をすると同時に、プロバイダのウイルスと迷惑メール対策のためのサービスを申し込みました。枠々工務店のホームページ運営は宣伝から運営のさまざまな部分で紆余曲折がありましたが、結果はうまくいったようです。
チェックポイント
1
ウィルス付きメールが届くかもしれないという認識を持とう
2
ウィルス対策ソフトの状態は最新にしておこう
3
プロバイダなどのセキュリティサービスをフル活用しよう
診断士コメント:
コンピュータを使う限り、コンピュータウィルスとは、何らかの形で関わるようになります。あるものだと思って、きちんとした対策を心がけましょう。
四ッ柳 茂樹/有限会社OCL 取締役社長 中小企業診断士・ITコ−ディネ−タ