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(篠崎)私の母・篠崎幸子が1980年頃に東京世田谷の自宅で始めた工房がもとになっています。ガラス器にエナメル絵の具で絵つけをし、500度を超える高温で焼き付けるという手法は、ヨーロッパでは伝統的な技法です。いまでは日本でも制作される方がいますが、母が始めた当時はほぼ皆無。資料を調べながら、独学で完成させました。
(小笠原)篠崎先生は手仕事の名人で、フランス刺繍を教えておられました。「アトリエ篠」のグラスアートにはフランス刺繍の図柄や雰囲気が活かされていますし、メンバーはフランス刺繍時代からの弟子が残っています。グラスアートの制作で、先生がポリシーにされていたのは、「食卓の器として使えるものをつくる」ということなんです。お豆腐でも野菜でも、きれいな器に盛ると食卓に彩が加わり、気持ちも豊かになるんです。同じ主婦として共感できますから、2003年に先生が亡くなられたあとも、その思いはメンバーがしっかりと受け継いでいます。
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