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ビジネスに勝つ 三種の神器04

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代表 堀江寛寿さん
産業廃棄物&相続。強い専門分野で法律と人の仲立ちをする
代表 堀江寛寿さん
堀江寛寿さんは、損保代理店の傍ら、平成11年に行政書士事務所を開設した。公的資格といえどもライバルは多数。複雑化する社会のなか、新しい法律も次々と生まれている。だからこそ専門性が大切と、「産業廃棄物処理」と「相続」のコンサルティングに力を入れている。顧客ゼロから出発した堀江さんの努力の軌跡とは。そして、ビジネスに勝つ三種の神器とは。
インタビュー
Interview
神器01 資格
損害保険の代理店として活躍されていながら、行政書士をめざしたのはなぜですか。
もともと独立志向で、大学卒業と同時に大手損保の代理店研修生としてスタートしました。保険はコツコツと積み上げが大事な仕事で、これならと思える業績を上げられるようになったのは30歳少し前頃からでした。バブル崩壊による落ち込みも自分なりに頑張ってなんとか回復できたのですが、経営環境は厳しくなる一方。生損保の相互乗り入れも始まり、このまま個人代理店としてやっていけるのだろうかという不安も強くなってきたんです。公的資格を取り、それを仕事にしていこうと決めたのは、33歳のとき。でも、生活がありますからね、勉強一筋というわけにはいかない(笑)。保険代理店の仕事をしながら独学で学び、2年後に合格しました。
大切な環境と資源を守るためにも、法規制の役割は重要。行政書士には「街の法律家」としての知識と見識が問われる。
大切な環境と資源を守るためにも、法規制の役割は重要。行政書士には「街の法律家」としての知識と見識が問われる。
なぜ行政書士を選ばれたのですか。
法律に関心があったことと、業務の幅の広さからです。行政書士というと、車庫証明や建設業の許可など役所への許認可を扱う仕事というイメージが強いのですが、実は「街の法律家」といわれるほど多彩な業務に関わることができます。ただし、「何でもできるは、何にもできない」。私が合格した1999年の合格率は4.3%でしたが、毎年千人単位の人が新たに資格を取得していますし、長年開業されている方も大勢おられる。この分野ならという専門性をもたないと厳しいのが現実です。パソコンでいえば、資格はOSのようなもの。専門性という強力なアプリケーションが必要だということです。
堀江さんが、強くなろうと思われたのはどんな分野ですか。
自分自身の関心と高齢化が進む今後の需要から、「相続」を選びました。相続は手続きが複雑ですし、「争族」という言葉があるように揉め事になるケースも少なくない。専門家としてお役に立てればと思いました。
狙い通りにいきましたか。
そう甘くはなかった(笑)。保険代理店として長年やってきましたので、400人近いお客様がおられます。何%かの方に顧客になっていただけるのではと期待していたのですが、「合格したの。おめでとう」と祝福してくださるものの、反応は皆無でした。
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神器02 産業廃棄物
煩雑な申請書類を正確に仕上げるのはプロの技術、的確なアドバイス力はプロの知恵。押印には責任という重みが課せられる。
煩雑な申請書類を正確に仕上げるのはプロの技術、的確なアドバイス力はプロの知恵。押印には責任という重みが課せられる。
顧客ゼロからの出発は厳しいですね。飛び込み営業のようなこともなさったのですか。
それはしなかったですね。代理店時代の経験から、飛び込み営業は非効率的かつモチベーションが下がると知っていましたし、信頼が大事な仕事ですから飛び込みではムリだと思いました。仕事が少しずつ軌道に乗るキッカケとなったのは、知り合いの会社から相談された産業廃棄物取扱業務の申請手続でした。産業廃棄物についてはごく常識的なことしか知りませんでしたが、チャンスは逃せない(笑)。慌てて調べてみたら、これが面白いんですね。社会的な環境意識の高まりから法規制は年々厳しくなっていますし、法令の改正も頻繁に行われています。また、建設や土木、各種製造業と産業廃棄物に関連する業種は多いのですが、実際に業務を行うのは下請けやごく小規模の会社が多い。人材も勉強する時間もなくて困っているところが少なくないんです。ビジネスの意味でも、これはチャンスだと思いました。
行政書士として実際にはどんなお仕事をなさるんですか。
具体的な仕事としては申請業務になりますが、そこに至るまでのアドバイスや相談業務の比重も大きいですね。産業廃棄物処理業を行なうためには自治体の許可が要りますが、提出書類の数も種類も多い上に管理する自治体によって必要書類が異なるんですね。環境省や経済産業省、自治体と、関わりのある行政機関も多岐に渡っていますし、事業者の方はどうしたらいいのか分からないということも多々あるんです。私が相談されたケースに、こんな例がありました。日本に帰化したベトナムの人が、廃棄処分になった自動車や建築廃材を自分で回収し、鉄くずを中国に輸出したい。どこにどんな許可を申請したらいいのか、というわけです。
知識がないと見当もつきませんね。
結論からいいますと、クルマに関わる鉄くずの取り扱いを規定しているのは自動車リサイクル法ですから、産業廃棄物処理法での許可は不要。ただし、それ以外の建築廃材などは許可が必要です。不法投棄の問題などで社会の目は厳しくなっていますし、法人の場合は最高一億円と罰則も重くなっています。かつてのダーティーイメージや安かろう悪かろうの風潮は変わってきつつある。廃棄物をどう処理するかは、経営に関わる重要な問題になっているんです。仕事を通して世の中の動きがわかりますし、社会のなかで人に必要とされる役割を果たしているという充実感がありますね。
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神器03 インターネット
国の方針として申請業務の電子化も進んでいますね。
行政書士会でも勉強会を開いていますし、お客様からの問い合わせも増えています。環境省がホームページで法改正に関する情報提供を行っているように、許認可・申請業務の環境変化はいまかなりなスピードで進んでいますから、ここでもプロとしての対応が求められる。私も情報収集に積極的に利用していますし、インターネットは、仕事に不可欠なツールの一つですね。
ホームページはいつから開設しておられるんですか。
2003年からです。いいものをつくれば、それなりの反響があるだろうと期待して立ち上げたのですが、やはり即仕事に結びつくというわけにはいきませでした。コンテンツの内容ももちろん重要ですが、検索ワードの立て方といった知恵も要りますね。
ホームページには、仕事を通じて感じたことや疑問に思ったことを記したブログも掲載。仕事に対する真摯な取り組みと人柄が伺える。
ホームページには、仕事を通じて感じたことや疑問に思ったことを記したブログも掲載。仕事に対する真摯な取り組みと人柄が伺える。
今後はどのように活用していかれますか。
産業廃棄物処理業の許可は5年ごとに更新しなければならないと法律で決められています。
つまり、そのお客様がリピーターになるのは5年後ということです。ビジネスとして安定させていくためには、その分野での専門性を深めると同時に幅も広げていく必要がある。相続も専門分野の一つにしたいいう気持ちは変わりませんし、インターネットならではの特性をうまく活用していきたいと思っています。メール相談もその入り口の一つです。相続の第一歩は相続人の確定ですから、わかりやすい家系図を作ってあげたら、とても喜ばれた(笑)。こうした、特徴のあるサービスも工夫していきたいと思っています。
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掲載企業概要 Company Profile
堀江行政書士事務所
代表/堀江寛寿
設立/平成11年4月
事業内容/各種許認可・届出書類の作成・提出、相談業務
http://www.horie.ecnet.jp/
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