流通などを変動させるアイテムとして注目されているのが「ICタグ」です。ICタグとは0.4mm角といった非常に小さなICチップ内にさまざまな情報を記録できるようにしたもの。別名「電子荷札」とも呼ばれており、これまで価格情報の取得に利用されてきたバーコードに変わるものとして期待されています。
ICタグとバーコードの違いはいくつかありますが、特徴の一つとして数メートル以内の距離であれば、離れた場所からでもICチップ内の情報を読み取れる点が挙げられます。
これまでのバーコードを使ったコンビニや書店での商品情報の取得は読み取り機を数cmという近い距離に近づけなければ情報を読み取れませんが、ICタグであれば電波を使った読み取りができるため、かごに入った状態でまとめて会計することができます。
また、倉庫内の段ボールに梱包した状態であっても商品の管理や情報の取得ができるなど、在庫の管理面も圧倒的に楽になります。
さらにバーコードとの大きな違いとして、記録できる情報が多いこと、そしてチップの種類によっては書き換えをすることも可能な点が挙げられます。たとえば、冷蔵庫と連動することにより、冷蔵内の食材の賞味期限が一目で分かるようになったり、市販薬のICタグを携帯電話で読み取り、薬の効能や副作用などの情報を取得できるようになるなど、流通だけでなく生活の利便性も高めることができます。
ICタグを導入するためには、いろいろな機材を入れ替える必要性などコストの問題があり、すぐにバーコードがICタグに切り替わるのは難しいのが現状です。ただ2006年2月から一部のデパートで、ICタグと専用ショッピングカートを使った実用実験も開始されており、近い将来ICタグが身近な存在になることは間違いありません。 |