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新しい視点とコンセプトで業界に革命を起す
日本の飼い犬はいま1000万頭を超える。「犬は家族の一員」との認識が広まり、ぺットと暮らせるマンションや犬と泊まれるホテルなども急速に増えている。だが、ペットブームの陰には、もう要らないからと処分される犬や、流行犬種の過剰繁殖による障害をもつ子犬の増加といった現実がある。dogdaysは、こうした問題を正面から見つめ、「ニッポンの犬を幸せにする会社」をめざして2005年8月に設立。約半年の調査・準備期間を経て、この3月東京・世田谷に一号店をオープンした。代表の竹内さんは、外資系金融機関の出身。豊富なビジネス経験と広い視野で見たからこそ、問題点がくっきりと見えたのかもしれない。 「準備の一貫でサンフランシスコの業界を見てきましたが、向こうの犬は清潔な環境のなかで愛情一杯に育くまれている。率直にいって、日本は業界全体が遅れていると思いました。もちろん全部ではありませんが、利益最優先の体質や流通経路の不透明さなど多くの問題があり、そのしわ寄せは犬が被っていた。逆にいえば、問題点を解決していけば犬と飼い主を幸せにできると確信できました」
なかでも竹内代表が重視しているのは、「子犬の販売に利益を依存しない経営」である。子犬の販売は利益率が高いため、生後45日以内の早期販売・売れ残った犬のダンピングや処分を行う店が少なくないのである。 「子犬の健康な成長のためには、生後60日は母犬と一緒の方がいいですから、当社では生後60日以上で情報公開に同意していただけるようなブリーダーさんの子犬しか店に出しません。また、店舗にいるときトイレをはじめ、ムダ吠えをしない、噛まないといったシツケをしますから、ある程度成長した犬はむしろ付加価値が高いと思っています」 子犬の販売に代わる経営の柱として、竹内代表は「14〜15年の犬のライフスパンに添って飼い主が恒常的に訪れる店」づくりに力を入れている。獣医師資格をもつ人に常駐してもらい、犬の健康相談やアドバイス等を提供する「ドッグコンシェルジュ」サービスを導入したのもそのためである。 「ホテルやトリミングなどのサービスもその一貫ですし、物販を含めてワンストップショッピングが実現できる店にしていきます。効率的でお客様に喜ばれるサービスを実現するためには、ITツールは不可欠。離れていても犬の様子が見られ、映像が発信できるOCN for モニタリングやるす番モニターの導入は最初から決めていました」 |
映像配信で、コンセプトと「安心」を伝える
dogdays深沢店では、静止画用6台・動画用2台のカメラを活用、用途によって使い分けている。動画は、1階のパピーゾーン(子犬の遊び場)と2階のプレイゾーン(ホテル滞在中の犬の遊び場)用、宣伝と情報発信をかねて不特定多数のお客様を対象としている。静止画はホテルに滞在する犬の飼い主に、元気でいる様子を伝えるため。飼い主には利用期間のみ有効のパスワードを発行するなど、安全や個人情報の保護にも配慮している。 「動画は、道行く人やお店に入った方に見てもらっていますし、ホームページにも掲載させていきます。旅先でも愛犬のことは気になるものですから、静止画の無料サービスは飼い主さんに喜ばれていますね。ホテルの施設まで映りますから、清潔で良質な環境を重視する僕らの姿勢もご理解いただけると期待しています。経営的にはリピーターを増やすことが重要ですから、モニタリングを含めた映像配信は、ビジネスツールの一つともいえますね」 dogdaysの映像システムは、まだ発展途上。将来的には、静止画も動画にしていく、携帯電話でもアクセスできるようにする、現在2台のコンピュータで制御しているシステムを一本化していくなど、より高度で便利なシステムへの移行も視野に入れている。 |
データベースと情報発信で、共感の輪を広げる
dogdaysは、東京・六本木に2号店の開店がすでに決定、来年度中にはもう1店舗オープンする計画だという。1号店を含めていずれも激戦区へあえて出店し、同社独自のコンセプトで真っ向から勝負していく考えである。 「僕らのコンセプトに共感し、ずっと利用してくださるお客様が増えるのはある程度時間がかかるものです。そのためにも、ビジネスの根幹を支えるIT環境を充実させ、活用していきたいと思っています。具体的には、お客様の飼い犬に関わる情報のデータベース化がその一つ。『そろそろトリミングの時期です』『愛犬のお誕生日プレゼントにいかがですか』といったデータベース情報を販促につなげていきたいと思っています。もう一つは、ドッグコンシェルジュによる専門的なアドバイスやQ&Aなどをホームページで発信すること。犬と暮らしていると動物病院に連れていくまででもないけど、ちょっと気になるといったことはよくあるものですから」 いずれは血統書つきではない犬や飼い主のいない犬と、そうした犬たちを可愛がってくれる人を結ぶ仕組みも考えていきたいという。 |
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