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港の安全から建築現場の安全へ。
海の気候は変わりやすい。荒天のときでも漁船や船舶が安全に帰港できるよう、港の入り口の沖合には波を和らげるコンクリート製の防波堤・ケーソンが設置されている。港で目にする防波堤とは異なり、ケーソンは横40m・奥行き15m・高さ20m以上もあるような巨大構造物。特殊なノウハウを必要とするため、ケーソンをつくれる会社は鹿児島県内に数社、全国的には数十社。その数少ない会社の一つが奄美大島の河野組である。 「波の強さや地形、地盤など、その港の自然条件に合わせて設計します。升形のビルのような巨大構造物ですから経験と技術が必要なんです」(河野研一取締役) 創業者の河野龍造社長は、このケーソンのエキスパート。公共事業の一翼を担っているだけに経営は安定しているが、息子である河野研一取締役には「もう一つ事業の柱をつくりたい」という思いがあった。異業種の営業職から帰島して2年目の昨年夏、自ら開発したのが足場用固定金具『エスプレート』(特許出願中)だった。
「建築現場で使われる足場用の板はこれまで番線で固定していました。大量の番線と多大な労力を必要とし、しかも工事が終わると廃棄せざるを得ないわけです。私もケーソン工事でいつも不便とムダを感じていました。番線を新たな部材として変身させようとの発想で、原型づくりから着手。約2カ月かけて開発しました」 金属工場の協力を得て試作品も完成、建設業などの足場でも使える市場性の高い自信作である。 |
URLの存在が、企業の信頼をサポート。感性に響く情報が、次の行動の引き金になる。
港湾土木工事では良く知られた河野組だが、建設業界での知名度はいまひとつ。ホームページを開設することで製品情報の発信と自社PRの両方を狙う作戦である。 会社で利用している回線はOCN、通信は全部NTTと決めていたから、NTTコミュニケーションズの『マイホスティング』を活用することに迷いはなかった。 「必要事項を入力して渡せばOKという『ホームページ作成サービス』を申し込むつもりでいたのに、『マイホスティング』に付属している『ホームページ作成ツール』を使って、自分でつくってしまいました(笑)。後で気づいてしまったとも思ったけど、逆に自分でできるという自信になりました」
「世の中の新しい情報はいますべてインターネット上にあります。自分のアンテナに響く情報を捉えたとき、もっと詳しいことが知りたいとか、連絡してみようとか、何らかのアクションを起こしたくなるんです。そういう人はいま増えていると思う。『エスプレート』を見て何かを感じたら、次のアクションを起こしてくれるのではないかと期待しています」 |
情報力は企業の成長を左右。次の課題は、ホームページの更なる充実。
情報の発信者として、また使い手としてインターネットはいま河野氏の日々の仕事に欠かせないものになっている。「情報力が会社の成長を左右する」と考えているからこそ、次の課題は「ホームページの更なる充実」である。 「営業で回った役所やゼネコンなどから『エスプレート』は、高い評価を頂いています。良いものですから、もっと知ってほしいですし、もっと楽しんでもらえるような情報も載せたい。訪問者数を増やす作戦も考えています。情報を積極的に公開していくことで、開かれた業界にしていけたらいいなという夢もありますね。『エスプレート』につづく新製品の開発も進めているところ。いまは本業で忙しい時期ですが、次の新製品のリリースと合わせてホームページも充実させていくつもりです」 |
有限会社河野組 |