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一口飲んで惚れ込んだ地酒が転機に。地酒に情熱を注ぐ。
焼酎やワイン、発泡酒など好まれる酒が多様化する中、日本酒市場の低迷は依然つづいている。だが、全国にいまなお約2000の蔵元が頑張っているように、日本酒は日本の風土が育み、伝統が育ててきた酒。地元の人が気づいていない地元の酒の美味しさを伝えようと、様々な努力をつづけているのが名田酒店、名田知博・典子さん夫妻である。ご主人の知博氏は6年前に脱サラして、昭和30年代からつづいている家業の酒店を引き継ぐことになった。当初は普通の酒店だったが、酒量販店に押されて経営的には厳しい環境。打開策を模索していたとき、めぐり合ったのが地酒だった。 「なかでも『森の翠』と出会ったときの衝撃は強烈でした。濃厚でありながら爽やかさも苦味もほどよく、とにかく美味しい。それまではワイン党で日本酒なんてと思っていたのに、一口で惚れ込んでしまいました」(典子さん)まだ無濾過生原酒は市場に出回っていなかっただけに、「お客様に生まれたままのお酒の美味しさを知ってほしい」との思いは鮮烈、直ちに蔵元と交渉を開始した。
名田酒店のみでの限定販売の『森の翠』をはじめ、扱っている地元の酒はつねに十数種類。すべてご夫妻で県内15の蔵元を回り、実際に味わって「これなら」と惚れ込んだものばかりである。一方、ご主人の知博氏は地元の居酒屋を訪ねて地酒をPRするという地道な営業活動を実践。飲んだお客さんからの口コミで、知名度は徐々にあがっていった。 |
ホームページにも貫くこだわりは「美味」「センス」そして、鮮度
名田さんご夫妻のこだわりは、ホームページにもあらわれている。「できるだけ興味をもってもらえるように」と、商品カタログを中心とした構成を貫くとともに、「センス」と鮮度を重視。お客様が訪ねたくなるページにしたいと、できるだけまめに更新している。写真も文章も、典子さんの自作。店番をしながらカウンターの片隅で、楽しみながら作業している。 「この秋からネット販売も始めました。出張で飲んで美味しかったという方や他県に転勤された方、ホームページで初めて知ったという方など、ネットのお客様は様々。北海道のスキーツアーでたまたま飲んで気にいったからと、注文してくださった方もいます」 売上でいえば、まだ店販売が圧倒的だが、確実に伸びていくだろう手応えは感じている。 |
地元の力を合わせて、愛媛の美味を全国に知らしめる
地酒には地酒に合う地元の肴がある。美味しい地酒のPRに力を入れているご夫妻の姿は、周囲にも影響を広げはじめている。 「私たちの趣旨に賛同し、一緒にやりたいという方もいます。具体的にはこれからですが、こだわりのあるお店やメーカーと相互リンクを張っていく方向で考えています。自分たちが納得できたものを広めていくという姿勢はキチッと守りながら、愛媛の美味をアピールしていきたいと思っています。 |
名田酒店 |
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