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情報システムのお悩みを解決する
2011年7月5日公開
今回のお悩みは…
例えば、AIGエジソン生命保険における営業支援システムやユナイテッドアローズの店頭在庫検索といった導入事例に見られるように、営業の販売管理や物流の在庫管理をはじめ、医療情報の検索から受発注の業務など、幅広い分野で急速に広がっています。今後もスマートフォンを前提とした利用シーンが爆発的に増えてくるでしょう。
では実際の業務で使う際に気になるのはどういう点でしょうか?個人でのスマートフォン利用と大きく違うのは「アプリケーション開発」「セキュリティ」「運用管理」の3点が挙げられます。
まず最初に「アプリケーション開発」ですが、自社の独自業務をスマートフォンで便利に行うには、多少の開発が必要になります。でも大丈夫、従来の組み込みソフトとは異なり、スマートフォンの開発環境はとても整っています。iPhoneではアップル社が配布するiOS SDK内のXcodeを使って行います。言語はObjective-C。一方のAndroidケータイはJava。グーグル社が配布しているAndroid SDKを使いますが、Eclipseなどの従来の開発環境も利用できます。いずれも従来のPCソフト開発並みの生産性があり、簡単なものであれば数人月の工数で仕上げることができるのです。
続いて「セキュリティ」です。業務で使うのであれば充分なセキュリティが担保されていなければなりません。すでに多くのスマートフォンは、電子証明による認証やVPN接続に対応しています。またデータのバックアップや紛失時のデータ消去についても、最低限のレベルでは対応可能となっています。今後はウイルス対策などへの充分な配慮が必要になりますが、道具立ては整いつつあると理解してください。
最後に、アプリケーションの配布やバージョンアップなどの「運用管理」はどうでしょうか?自社開発のアプリケーションを使用し、OSを含めたバージョンアップに対応しようとすると、定期的にPCに接続する必要などがあり、実はまだかなり手間がかかります。しかし、さまざまなツールが現在開発中となっていますので、近い将来には、運用の自動化などができるようになるでしょう。また旧来型のケータイでは不充分だったプリンターやバーコードリーダーなどの周辺機器との接続も、ハードウェアとの連携や周辺機器接続のためのサードパーティ製品が続々とリリースされており、大きく改善しつつあります。
総じて、業務へのスマートフォン導入検討は早急に開始すべきですが、多少の環境整備が必要になります。まずは少人数でトライアル導入し、自社のICT環境の課題と解決策を見いだしてください。幸い開発は簡単にできますので、自社の若い技術者を登用すれば、社内活性化にもつなげることができるでしょう。
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執筆 & 監修
漆原 茂氏 (ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長)
大手メーカーを経て、2000年にウルシステムズ株式会社を設立。情報通信・製造・流通・金融・公共などを中心に戦略的ITコンサルティングサービスを展開、「ユーザー主導開発」を推進している。