[ Close ]
Links to NTT Communications subsidiary website.
法人のお客さま総合 > ビジネスアドバンストップページ > ICTコンサルティングガイド >開発プロジェクトの雲行きが怪しい
情報システムのお悩みを解決する
2011年5月19日公開
今回のお悩みは…
ベンダーから課題報告がしっかりと上がってきていないまま、プロジェクトが遅延しつつある状況になっていると想像されます。現場は頑張っているもののかなり疲弊していることでしょう。このまま続けていると、大きなトラブルに繋がりかねません。ここはベンダーからの報告を鵜呑みにせず、楽観主義を捨てた対応を試みましょう。
プロジェクトの実情を正直にレポートしてくれるベンダーは意外と少ないものです。本来は、お客さまとベンダー双方でプロジェクトの課題をオープンに共有し、対策を議論しながら進めるのが理想です。しかし請負開発案件などの場合、ベンダーには「現場の問題を赤裸々に伝えすぎて、お客さまを不安にさせたくない」という意図が強く働きます。その結果、真の課題が隠蔽され、全く別の理由を口実にプロジェクトが遅延したりして、矛盾だらけのまま時間が過ぎていってしまいます。ベンダーとしては自社のロジックで言い訳を作りながらここまで進めてきたわけなので、いくらベンダーのプロジェクトマネージャーに聞いても「自分たちが間違っていた」とは答えません。このように、ベンダーに任せっきりでは正しい情報がなかなか上がってこないのです。
一方、プロジェクトの現場は本当に精一杯やっているはずです。真の課題は現場にあり、現場が解決できるものです。だからこそプロジェクトの風向きが怪しくなってきたら、発注側自身がプロジェクトに入り込むべきなのです。ご自身で現場を直接ヒアリングして「課題は何で、どうすれば解決すると思うか」聞いてみてください。お客さま自身が課題解決に本気で取り組もうとしていることが分かれば、現場は協力してくれるはずです。
プロジェクトの実情が把握できたら、ベンダーにも協力してもらってプロジェクト立て直しの計画を一緒に作ってください。外部のコンサルタントに入ってもらうのも効果的でしょう。トラブル案件のリカバリーには鉄則があります。(1)原因の究明(2)トラブル拡大の防止(3)消化活動の確実な実施、そして(4)復旧活動の順に手を打ってください。プロジェクトの課題管理がしっかりできるようになれば、トラブルの解決にだいぶ近づいたことになります。
ベンダーだけのせいにして責任追及ばかりしていても、問題は解決しません。自らプロジェクト現場に足を運び、踏み込んだ課題解決を一緒に考えることが解決の近道です。早期に前向きな解決策が実施できればお互いの信頼関係も向上し、プロジェクト完了を笑顔で迎えることができるようになるでしょう。
このコンテンツをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe社のサイトより無償でダウンロードできます。
執筆 & 監修
漆原 茂氏 (ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長)
大手メーカーを経て、2000年にウルシステムズ株式会社を設立。情報通信・製造・流通・金融・公共などを中心に戦略的ITコンサルティングサービスを展開、「ユーザー主導開発」を推進している。