『責任を楽しむ』
この言葉を“発見”したのは、1993年くらいのこと。事業の失敗で大きな借金を背負って、背水の陣で小説家をめざそうと思い始めたころだと思います。
ある交流分析セミナーに参加したときに、己にとことん向き合ったら、この言葉が自然と頭に浮かんできましてね。それ以降、これは自分の“メートル原器”みたいなものになっていますね。体の芯にドーンと入っている。しんどいときは、「俺は責任を楽しんでいるか?
嫌々やってねえか?」って、この言葉に照らしてみれば、自ずと答えが出てくるわけですよ。「責任感」について語り出すと、その重さがプレッシャーとなって、考え方がどんどん後ろ向きになってしまうことがあるかもしれない。でも、もっと積極的に「その責任を楽しんでいるかどうか」って、自分に引き寄せて考えてみることも大事だと思いますよ。
「責任を楽しんでいます」なんて人にいうセリフじゃないけれど、「責任をとります」という前に、それくらいの気持ちで自分のやるべきことを見つめ直す。人間には本来、これくらいの度量はあるはずだと思いますよ。 |