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ネットワーク機能の
クラウド化を実現するNFV

NFV(Network Function Virtualization)とは、ネットワーク機能を仮想化し汎用的なハードウェア、あるいはクラウド上で実現することを指す用語である。これまでのネットワーク機器はハードウェアとソフトウェアが一体的に提供されていたが、NFVの技術を活用することで、以下のようなメリットを享受することが出来る。

  • 導入の迅速化
  • ネットワーク機器のコスト最適化
  • 強力なWebベース管理ツール
  • ネットワークの運用負荷の軽減
すでにNFVの技術を活用し、クラウド上でネットワーク機能を提供するサービスが登場している。

ネットワーク機器の導入・運用における課題を解決

これまでネットワーク機器を導入する際は、まず製品の選定を行い、見積りの確認と発注、そして納品といった通常のハードウェア導入と同じ手順を踏む必要があり、実際に利用できるまでに相応の時間がかかるという難点があった。

しかしクラウド上でNFVの技術を活用し提供されている仮想化されたネットワーク機能を利用するのであれば、申し込んですぐに使い始めることが可能であり、納品されるまで待つ必要がない。

つまりNFVは、仮想サーバーを提供する一般的なクラウドサービスと同様のメリットをネットワーク領域にももたらすわけだ。

ネットワーク機器を資産として持つ必要がないことも、NFVの技術を活用したクラウド上のサービスを利用するにあたっては見逃せないメリットとなる。必要なときに必要なだけネットワーク機能を利用することが可能となるため、コストの最適化を図ることができるのはNFVの大きな利点だ。

また必要なネットワーク機能を即座に利用できる利点は、ネットワーク領域における運用負荷の軽減にもつながるだろう。

すでに実用段階に至ったNFV

NFVの技術を活用し汎用的なハードウェア、あるいはクラウド上で実現されている代表的なネットワーク機能としては、ファイアウォールやIDS(Intrusion Detection System)/IPS(Intrusion Prevention System)、暗号化処理などによってインターネット上で安全な通信を行うためのIPsecやSSL VPNなどが挙げられる。

また、通信形態の最適化や一時的にファイルを保存するキャッシュ技術の応用により、遠隔地とのファイルの送受信を高速化する、アプリケーション高速化(WAN高速化)と呼ばれるネットワーク機能を提供するサービスも登場している。

NFV


NTTコミュニケーションズでは、NFVの技術を活用したサービスを「Arcstar Universal One アドバンスト オプション」として提供している。お客さまは本サービスの利用により、本社と支社や支店、データセンター、クラウドなどの接続に際して、それぞれの拠点において必要なネットワーク機能を、コストを抑えて導入することができる。更にサービス納期も短いことから、ネットワークの構築期間も短縮することが可能となる。

「Arcstar Universal One アドバンスト オプション」で提供されるネットワーク機能には、ファイアウォールや不正侵入防御、URLフィルタリング機能などを統合した「セキュアインターネットゲートウェイ」と「アプリケーション高速化」、「IPSEC VPNゲートウェイ」、「SSL VPN」がある。

さらに、Arcstar Universal Oneに加え、専用線・IP-VPN・インターネット・モバイルなど複数の物理回線上で、オーバーレイネットワークをソフトウェア制御により柔軟に構築・管理できる「Software-Defined Network Service*」を組み合わせて利用すれば、お客さまは、より効率的・ダイナミックなネットワーク構築が可能となる。
システムを運用するために使われているサーバーのクラウド移行が急速に進んでいるのと同様に、ネットワーク分野においても回線の仮想化やNFVの技術を活用したクラウド上のネットワーク機能と組み合わせて使う流れが今後いっそう加速していくだろう。

*Software-Defined Network Service
http://www.ntt.com/sd-networks.html