平成13年11月6日


OCNサービスにおける『迷惑メール』対策の実施について


 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、安全で健全なインターネットサービスの提供を目指して、これまで様々な『迷惑メール』対策および公序良俗・法令など違反を行う契約者に対する断固たる措置を講じてまいりましたが、この度IP通信網サービス契約約款の再度の改正を実施し、『迷惑メール』対策の更なる強化を行っていきます。

 いわゆる『迷惑メール』については、お客さまにとって不要なメールが送信されること、また、これらがこの数ヶ月間にも急激に増加しており、その結果として、お客さまの電子メール送信の配送に著しい遅れが見られるなどの問題が発生していることなどから、NTT ComとしてOCNサービスの提供上極めて重大な課題であり、早急に解決を図るべきものと受け止めているところです。

 このたびの契約約款の改正は、『迷惑メール』送信者などの契約者義務違反者に対する利用停止・解除措置の強化などを行うもので、これまでの対策と合わせ、より有効な『迷惑メール』対策を実施していきます。


1. 今回の『迷惑メール』対策の実施概要

『迷惑メール』送信者などの契約者義務違反者に対する利用停止・解除措置の強化と、これに基づく『迷惑メール』送信者への対処策の実施

 これまで、NTT Comでは、OCN契約者が『迷惑メール』送信を行った場合、契約約款における契約者義務違反に基づき、当該契約者に警告を行った後、利用停止・解除を行うことにより対処をしてきました。ところが、一部の契約者が、OCNの複数契約を所有し、一つの契約について『迷惑メール』送信などの契約者義務違反により利用停止・解除となった後もその他の契約で同様の行為を繰り返し行うような事例が出てきています。このため、『迷惑メール』送信が減少せず、多くのOCNのお客さまへの迷惑となっていることから、こういった契約者の契約を一括で利用停止・解除とすることができるよう契約約款を改正いたしました。11月上旬より順次『迷惑メール』送信者への当該措置の適用を開始しております。
 なお、このような『迷惑メール』送信者への規制については、第一種電気通信事業者として他社にさきがけた導入となっております。


2. OCNサービスとしての今後の方針

 NTT Comとしては、今後も『迷惑メール』の送信などを行う契約者に対する断固たる措置を継続することとし、更なる『迷惑メール』対策として、以下の施策の実施を検討しております。

 (1)  他事業者およびプロバイダ各社との連携による『迷惑メール』排除の実施(2001年度中目途)

 迅速に『迷惑メール』送信者の利用の停止を行うことができるよう、事業者間における情報連絡の窓口を設置します。『迷惑メール』送信者の特定や、利用停止→解除への措置をスムーズに行える運用体制の確立を図っていきます。

 (2)  急激な大量メールによるサービスへの影響を排除可能とするメールシステムの構築(〜2002年1月)

 一度に大量に発生するメールについて、サーバ機能の追加により送信行為の制限をかけることといたします。

 (3)  『迷惑メール』受信拒否機能の提供(〜2002年2月)

 『迷惑メール』のアドレスを指定することによる、お客さま自身で『迷惑メール』の受信拒否設定を行うことができる機能を提供いたします。

 (4)  『迷惑メール』送信者に対する法的措置の検討(実施時期検討中)


3.これまでOCNサービスにおいて実施した『迷惑メール』対策など

 NTT Comとしては、これまで以下のような対策を実施し、『迷惑メール』の撲滅・減少につとめてまいりました。

 (1)  メールサーバなど設備の増強(H13.7〜)

 大量に送信される『迷惑メール』により、一般のお客さまのメール送受信に遅延などが生じないよう、メールサーバなどの電気通信設備の増強を順次行うとともに、携帯電話向けのメールなど、大量に発生するメール用に別サーバを用意するなどの施策を行ってきております。

 (2)  保守メンテナンス体制の強化(H13.4〜)

 大量に送信される『迷惑メール』に対するため、メールサーバなどの設備維持と24時間体制での監視を行うため保守要員を増強し、これらに対応してきております。

 (3)  From詐称防止機能をサーバへ追加(H13.7〜)

 『迷惑メール』送信者の多くは、送信元の特定を困難にする目的から送信元メールアドレスのFrom欄を詐称し、大量のメールを送信してくる場合が多く、この場合宛先不明メールの処理で送信側メールサーバに大きな負荷をかける恐れがあります。そのためOCNメールサーバでは、名前解決の出来ないドメインを送信元メールアドレスとするメールのSMTP接続を拒否できる機能を追加、 『迷惑メール』 送信への歯止めを行ってきております。


 (4)  契約約款の改正による規定の整備(H13.6〜)

〔1〕『迷惑メール』送信などに関する契約者義務の明確化
 
受信者が受信することに同意していない電子メールを大量に送信する行為の禁止のほか、法令に違反する態様での利用の禁止、他人になりすました利用の禁止、NTT Comの電気通信設備などの運営に支障を与える行為の禁止などを、契約者義務を契約約款に明示し、HP上においてお客さまに広く周知しております。このような明確なルールを示したうえ、『迷惑メール』送信者などに対し断固たる姿勢により対応しております。
別紙「IP通信網サービス契約約款抜粋」参照

〔2〕契約者義務違反者に対する再加入防止策の実施
 契約者義務違反により、その時点で利用停止をされている若しくは契約の解除を受けたことがある場合、又は申込みにあたり、氏名などについて虚偽の内容を申告した場合、OCNサービスの契約の締結を承諾しない旨を明確化しております。これにより、これまで、利用停止・解除を受けても繰り返し再加入し、同様の行為を行ってきた悪質な契約者の排除を行ってきております。

 (5)  セキュリティチェックサービスの提供(無料)(H12.11〜)

 OCNサービスをご利用のお客さまのホスト(グローバルIPアドレス)に対し行われる、不正中継による『迷惑メール』の送信や、不正アクセスによるホストへの攻撃を想定し、通信ポートの検査やメールの不正中継チェック、実際に行われる不正アクセスの手法を模した“擬似攻撃”などを実施し、お客さまホストのセキュリティに関する状況や設定を調査・ご報告するサービスを提供してきております。
※一部有料となるサービスがあります

 (6)  ウィルスチェックサービスの提供(有料)(H13.4〜※1

 『迷惑メール』以外にも、悪質なメール送信者からのウィルス添付のメール受信などによるウィルス感染例が急増するなど、コンピュータウィルスの被害は増大し、その危険性は非常に高まっています。このような問題を解決するためOCNホスティングサービス「PowerMail」および個人向けOCNサービス(ダイヤルアクセス型サービス)に、メール送受信時※2のウィルス検索・除去機能を追加し、「ウィルスチェックサービス」として提供してきております。
※1 個人向けOCNサービスのウィルスチェックサービスはH13.8から実施
※2 個人向けOCNサービスについては受信時のみ


4.その他

 なお、OCNとして『迷惑メール』撲滅のため、契約者がそれと思われるメールを受け取った場合、以下のアドレスへ、ヘッダ情報を添付の上転送をしていただくなどすることにより、 『迷惑メール』送信者に対する措置を行っております。

『迷惑メール』転送先アドレス:abuse@ocn.ad.jp


※ 迷惑メールとは

 受信者に無断で、主に広告・宣伝やいたずらを目的として大量かつ無差別に送信されるメールのことです。
 具体的には以下のようなメールが弊社に寄せられる苦情から確認されています。
1. 商品やサービス、また自分のホームページの宣伝を行うメール
 (1) 成人向けのホームページを宣伝するメールが多数送信されています。
 (2) 携帯電話のメールアドレス宛に、いわゆる「出会い系サイト」のURLが記載されたメールを送信されるケースが多発しています。これらの多くは携帯電話の番号を順に指定し、そのアドレスが実在するかどうかに関係無く無差別に送信されているようです。
2.「次の人にまわさないと良くないことが起こる」などと書かれた不幸の手紙のようなメール(チェーンメール)
 なお、広告・宣伝を目的としても、受信者が希望する場合に、そのメールアドレスに新製品の情報などを送信することは迷惑メールにはあたりません。受信者の希望に基づかずに無差別に送信されるメールを迷惑メールと呼んでいます。

<本件に関するお問い合わせ先>