国内の銀行22行とNTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)を中心メンバーとするスーパーキャッシュ協議会が1999年4月14日から実施してきた電子マネーの実証実験「スーパーキャッシュ共同実証実験」は、実用化のための充分な成果が得られたことから、予定どおり本年5月末を以って実証実験を終了いたします。
今後のスーパーキャッシュの実用化については、NTT Comが中心となり個々の銀行と協力をとって以下のように推進してまいります。
1.実験の現状
電子マネー「スーパーキャッシュ」は、NTT Com がセキュリティ技術・ICカード技術・オープンシステムによるセンタ構築技術などすべての技術を提供して実現したもので、次のような他の電子マネー方式には見られない大きな特長を備えています。
- リアル決済(対面利用)とバーチャル決済(インターネット利用)が1枚のカードで共用化できる。
- インターネットを介して自宅のパソコンから、また公衆電話から電子マネーがチャージできる。
- 偽造されない、偽造されても速やかに発見できるなど極めて高度なセキュリティがある。
- 電子チケットサービス、ポイントサービスなど、ICカードの多目的利用が図られている。
1年間の実証実験を通じて、トラブル・事故・不正使用は一切なくその安定性が証明されました。また、実際に利用した方からはスーパーキャッシュの上記特長に対して大きな評価を頂いております。
2.今後の展開
NTT Comとしてスーパーキャッシュ電子マネー方式の実用化に向けて次のように取り組んでまいります。
(1)リアル決済(対面利用)
今後の金融系カードをはじめとする各種カードのICカード化に合せ、早期の実用化を目指します。
具体的には、「日本ICカード推進協議会※」などの産業横断的なICカード推進の動きに歩調を合せて商用化を進める計画です。
このため、現在の新宿地区でのリアルの実証実験は本年5月末を以って終了します。
(なお、NTT Comの職域での社員の利用は継続します。)
(2)バーチャル決済(インターネット利用)
スーパーキャッシュは、使い勝手が良く、かつセキュリティーが高いインターネット上の有力な決済方法として判断されることから、バーチャル上での決済サービスを引き続き延長することとし、今後一層インターネット上の利用を拡大していきます。
具体的には、銀行の協力のもとNTT Comが主体となって、OCNサービスなどと連携を図り、有力モール並びに利用者の一層の拡大を目指します。あわせて、銀行と共同で「インターネット上のバーチャルでの利用の推進と、その良好な利用環境づくり」などについても検討を進めていく予定です。
なお、スーパーキャッシュはNTT Comが現在計画中の認証・決済プラットフォームサービスの有効な決済ツールとして活用していく予定です。
※日本ICカード推進協議会
「ICカード推進に積極的意思をもつ有力企業・業界団体・金融機関などが一堂に会し、利用者利便性の向上をICカードによるマルチペイントスキーム構築により実現すると共に、ICカード利用スキームの仕様統一を目的として設立された団体。」(2000年4月7日発足)
参考1 スーパーキャッシュキャッシュ共同実験概要
参考2 ス‐パーキャッシュ利用実績(H12.3末現在/スーパーキャッシュ協議会より)